2020年度2月例会のご案内 | 2020/02/01 |
日時:2020年2月8日(土)午後2時〜
場所:徳正寺さん
発表者:輪島裕介さん(大阪大学 准教授)
タイトル:「『ディスコと日本人』への旅」
概要:
発表者は2015年に『踊る昭和歌謡』という小著を刊行した。大正末のダンスホールから現代のSNSにおける「踊ってみた」文化までを念頭に置いて、(単に演者が踊るだけでなく)踊ることを通じて受容・享楽される大衆音楽の、日本における系譜を描き出そうとした。その問題意識を引き継ぎ、目下、『ディスコと日本人』という著作を構想している。それは、昭和30年代を中心に扱った前著の時代的な続編というに留まらず、前著では「歌」に対する「後景」に留まっていた「踊る場所」を主題化することを通じて、同じく前著では十分に論じられなかった「どう踊るか」という問題について本格的に考察することを目指すものである。より具体的には、「各人が基本的なステップを即興的に組み合わせて踊ること」と「予め決められた振り付けを実行すること」の分離がいかに現れ、産業化・制度化されていったかを検証する。そのことによって、昨今猖獗をきわめる「踊る文化」が多くの場合後者に還元される傾向を批判的に歴史化し、別の可能性を展望してみたい。さらに、相異なる外来文化が特異な仕方で融合し土着化した例として、1970年代末から80年代初頭の大阪・アメリカ村における「サーファーディスコ」の誕生や、82年に大阪ミナミに開店した「マハラジャ」と日本独自の洋楽ジャンルと言える「ユーロビート」の形成についても検討したい。当時「現役」だった方々のお知恵をぜひとも拝借したいと願っている。
2019年度総会のご案内 | 2007/07/16 |
一般社団法人現代風俗研究会の総会を以下の要領で開催します。
年末のお忙しい時期だと存じますが、ぜひご出席願います。
日時 12月7日(土)14時~
場所 京都精華大学 黎明館 L-102
*今年はいつもの教室の隣になりますのでご注意ください。
(京都市左京区岩倉木野町137 電話:075-702-5100)
記念講演
「博覧会研究と私」
橋爪紳也
(大阪府特別顧問/大阪市特別顧問
大阪府立大学研究推進機構教授/
大阪府立大学観光産業戦略研究所長
日本ディスプレイ業団体連合会理事
京阪ホールディングス株式会社取締役)
仮設建築と展示空間の研究、盛り場や商業施設など変化の著しい都市空間の計画論を、生涯をかけて深めたい研究主題に掲げてから、30年あまりが経過した。博覧会のパビリオンなどの展示場、および博覧会の会場計画も、研究の柱のひとつとしてきた。
今日にいたるまで内外の博覧会に関わる歴史的研究を継続、『日本の博覧会』『人生は博覧会』『1970年大阪万博の時代』などの著作を発表した。また1970年大阪万博のメモリアル施設である「EXPO70パビリオン」の展示を監修、2010年上海世界博覧会では大阪館のプロデューサーを務めた。さらにサラゴサ万博やドバイ万博では日本館の構想立案に参画、2025年大阪・関西万博に関しては、構想検討の当初から現在まで、理念構築や会場計画立案に深く関与している。
いっぽう現代風俗研究会にあっては、現代遺跡探検隊の活動として、博覧会の跡地の変化や移築されたパビリオンの動向を調査、「現代遺跡 現代風俗91」「20世紀の遺跡 現代風俗2002」に報告を掲載した。
あわせて「太陽の塔」を文化財にという想いをこめた文章を、他者に先駆けて寄稿した。1970年大阪万博に関する資料の保存活用に関して、長く関与することになる契機となった小論である。2020年は、1970年大阪万博の開催から50年の節目となる。「太陽の塔」が文化財となる機運が高まることが予想される。
また「現代遺跡 現代風俗91」にあって私が着手したパビリオンの移築に関する調査は、数人の後継者によって補足されてきた。多くの人の協力によって取りまとめられた成果を、この秋、「EXPO70パビリオン」の特別展「大阪万博ビフォーアフター展 〜あのパビリオンはいまどこに」(橋爪監修)で報告している。
講演では、1970年大阪万博の経験から始まる博覧会研究に関する想いとともに、中心的な役割を果たしてきた2025年の大阪・関西万博の構想と会場計画の概要について、報告を行う予定である。
2019年度9月例会のご案内 | 2007/07/16 |
現風研9月例会のご案内
日時 9月14日午後2時~
場所 徳正寺さん
発表者 井上章一さん
「祇園の数寄屋と桂離宮」
桂離宮は有名な建築であり庭園です。
あまり言われませんが、そのたたずまいには、意外なはなやぎも見てとれます。
ちょっとエッチな・・・と言ってもいいでしょう。
そして、それは花街の数寄屋とも、つうじあっています。
建築の色と艶に、当日は話をしぼらせて下さい。
(井上章一)
2019年度7月例会のご案内 | 2007/07/16 |
日時:7月27日(土)午後2時~5時
場所:京都教育文化センター205室
〒606-8397 京都市左京区聖護院川原町4-13
tel:075-771-4221
発表者:栗本智代さん(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所)
タイトル
「大阪・梅田、ターミナル界隈ものがたり」
今日、西日本の玄関口として、多様な資本が集まり変容を続ける梅田、大阪駅界隈。
泥田と菜の花畑であった江戸期、明治に入り、初代大阪駅ができてから今日までの発展の足跡やエピソードなどを、ご紹介します。
その上で、今後のありようについて、参加者の方からご意見等うかがえれば幸いです。
2019年度5月例会のご案内 | 2007/07/16 |
5月例会
日時:5月11日(土)午後2時〜
場所:徳正寺さん
報告者:村上忠喜さん(京都産業大学文化学部教授、元・京都市文化財保護課美術工芸・民俗文化財係長)
報告題:祇園祭が文化財ということー山鉾の復興事業にたずさわって
概要:おそらく祇園祭最後の復興山鉾になる鷹山が、2022年に復興しようとしている。報告者は、文化財の仕事として2014年の大船鉾の復興、そして現在鷹山の復興に中心的に関わった。それは民俗文化財の専門官として仕事冥利につきるものではあるものの、全国の山鉾屋台行事の象徴的な存在である祇園祭山鉾の復興には、様々なバイアスがかかる。守秘義務を全うしつつ、できる限り文化財保護行政の仕事を、この2例の事例をもとに紹介したい。
■過去ログ
- Topics Board -