2013年7月例会案内 2007/07/16
日時:7月20日(土)

場所:徳正寺さん

報告者:佐々木唯さん(日本工業大学特別研究員)

タイトル:「和風のすまい-再生への遠い道」


 イグサの産地・熊本では、和室で続き間のある住宅が「すまい」の常識でした。日本の素晴らしい伝統や歴史と分かっていても、非日常の暮らしや住まいとなりつつある和風の住宅。

 物は試しに、京都や奈良の町家物件を探して住んでみようと考えたのです。レトロな長屋、町家、古民家、廃屋を内覧して、改修計画をたてたり、大工さんと相談したり、契約の一歩手前に至りつつ、越えられない壁に阻まれました。その壁を検証すれば、和風のすまいをめぐる謎、再生への遠い道筋が読み解けるかもしれません。

 

 

2013年6月例会案内 2007/07/16
(今回の例会は、通常どおりの土曜開催です)

日時:6月1日(土)

場所:徳正寺さん

報告者:阪本博志さん(宮崎公立大学)

タイトル:「晩年の大宅壮一-その猥談に着眼して」


 現代風俗研究会会員諸氏のなかには、東京都世田谷区の大宅壮一文庫を利用しているかたも多いことと思います。今回は、この大宅壮一(1900年9月13日~1970年11月22日)をとりあげ、年間テーマのひとつが「おとろえること」であることから、その晩年を中心に見ていきたいと思います。

 大宅壮一が亡くなったことを報じる1970年11月23日『朝日新聞』の「天声人語」は、次のように閉じられています。「なくなる前「ピンク映画をみたい」と見舞客にいったそうだ。いかにも大宅さんらしい。おしまいまで腕白坊主だった」。

 今日大宅壮一といえば、大宅文庫のほか、大宅壮一ノンフィクション賞、そして彼が作った数々の言葉が思い出されます。それらに加え、上記「天声人語」の「大宅さんらしい」という言葉からもうかがえるように、大宅壮一が猥談好きであったことは同時代に広く知られていたのではないかと考えられます。今回は、「マスコミの帝王」などと言われた大宅壮一の生涯とくに晩年を、この「猥談」という観点から見つめ直したいと思います。

 

 

2013年3月例会案内 2007/07/16
(今回は日曜日です。お間違えの無いようご注意ください)

日時:3月31日(日)

場所:徳正寺さん

報告者:疋田正博さん
(株式会社シー・ディー・アイ代表取締役)

タイトル:「うーん!その宿題、難しい」


 予備校の宣伝に似せて言うなら「なんで私が報告者に?」。例会出席率の悪い睡眠会員を覚醒させるためか、それとも「おとろえ・おちぶれて」いる本人にその気分をしゃべらそうという意地悪な魂胆かと僻んでいたが、井上章一氏の基調報告は流石。

 見慣れないものが出現すれば、誰でも興味を持つ。馬鹿でもその解釈を試みる。しかし、見慣れたものがいつのまにか「おとろえ・おちぶれて」いることにはひとはなかなか気づかない。そういう事例を見つけて共通性や法則を見出そうという研究こそ現風研の使命、存在意義ではないかと。以来私は毎晩井上氏の宮型霊柩車に匹敵するものを思いつかなくてはと、不眠症に。期待には応えられそうもない。

 

 

2013年1月例会案内 2007/07/16
日時:2月2日(土) 午後2時~5時
報告者:井上章一さん
場所:徳正寺さん(Google Map:http://p.tl/zUMk

テーマ:「おとろえること、おちぶれること、
     あるいはちょっときどってデカダンス」


 風俗は、どんなものであっても、衰退へとむかう時がきます。定点観測をつづけることができなくなる時期を、いやおうなくむかえてしまうのです。そんな衰亡の諸相を、さまざまな風俗現象のおとろえへ目をそそぐことで、比較してみたい。あわよくば、絶滅へとむかう力学の一般化はできないか。そんな野心をいだきました。現風研の衰亡期にふさわしい研究だと、うぬぼれてもいるのですが、どうでしょう。

 

 

2012年度総会のお知らせ 2007/07/16
社団法人現代風俗研究会の総会を以下の要領で開催します。年末のお忙しい時期だと存じますが、ぜひご出席願います。


 日時  12月15日(土)
 場所  京都精華大学 黎明館 L-103

※会場へのアクセス
 http://www.kyoto-seika.ac.jp/access/index.html


■主な議題(予定)

 (1)平成24年度事業報告及び収支決算についての事項
 (2)平成25年度事業計画及び収支予算についての事項
 (3)現代風俗研究会役員選挙
 (4)「橋本峰雄賞」発表・贈呈式
 (5)その他



■プログラム

 13:30~  受付開始
 14:00~15:00  総会・選挙
 15:00~17:00  2013年度のテーマに関する基調報告
 18:00~ 懇親会(三条・四条界隈を予定)



■基調報告

・報告者 井上忠司さん

・要旨

 現風研の設立総会は、1976年9月18日(土)に、法然院の大広間で開催されました。集まった人の数はおよそ60名。桑原武夫先生を会長に、呼びかけ人の9名がそのまま理事として承認されて、スタートしたのでした。

 新聞各紙でその模様が報じられると、たちまち会員数は倍々増。当初の3年間は、まさに“試行錯誤”の連続でありました。せいぜい60名くらいの規模でしか、貝の運営は想定されていなかったからです。

 今回の総会で、はや37回目とか。思えば、当初のころの事情を知る人がめっきり少なくなってしまいました。数少ない“証人”(?)のひとりとして、私がおしゃべり役を仰せつかりました次第です。

 『年報』(全10巻)の巻末ごとに、研究会の年次活動が記録されています。私としましては、そこには書かれざる“裏面史”(ウラ話)を、なるべく語ることにいたしましょう。

 さて、どんなお話が飛びだしますことやら?!

 


■過去ログ

 

 

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