2016年度総会のご案内 | 2007/07/16 |
■■一般社団法人現代風俗研究会 総会開催のお知らせ■■
(社)現代風俗研究会会長 高橋千鶴子
一般社団法人現代風俗研究会の総会を以下の要領で開催します。年末のお忙しい時期だと存じますが、ぜひご出席願います。
日時 12月3日(土)
場所 京都精華大学 黎明館 L-103
(京都市左京区岩倉木野町137 電話:075-702-5100)
■主な議題(予定)
(1)平成28年度事業報告及び収支決算についての事項
(2)平成29年度事業計画及び収支予算についての事項
(3)一般社団法人現代風俗研究会役員選挙
(3)「橋本峰雄賞」発表・贈呈式
(4)その他
■プログラム
13:30~ 受付開始
14:00~15:00 総会・選挙
15:00~17:00 記念講演 奥野卓司「鳥をめぐる「花鳥風俗」」
18:00~ 懇親会(会場は三条・四条界隈を予定)
正会員の皆様には、出欠確認のためのハガキ(兼委任状)を送らせていただきました。総会の円滑な運営のために、折り返しご郵送下さい。毎年のお願いで恐縮ですが、定足数に満たない場合は流会となり、再召集しなければなりません。ご都合がつかずにご欠席なさる方、総会開催の時間に間に合わない可能性のある方は、ご面倒ですが委任状に必要事項を記入の上、ご投函下さい。
(1)(2)の決算予算は例年通りの議題です。詳しい内容については当日会場で資料を配布いたします。なお、当日受付にて来年度の会費(一般会費:八千円・学生会費:三千円)を申し受けますので、あしからずご了承くださいませ。
*会場へのアクセス*
・JR「京都」駅→市営地下鉄→「国際会館」駅下車→3番出口を右に30m、京都精華大学スクールバス
・阪急「烏丸」駅→市営地下鉄→「国際会館」駅下車→3番出口を右に30m、京都精華大学スクールバス
・京阪「出町柳」駅→叡山電鉄「鞍馬」または「二軒茶屋」「市原」行き、「京都精華大前」駅下車すぐ
■総会記念講演
奥野卓司さん
テーマ:鳥をめぐる「花鳥風俗」
・内容の紹介
日本人は自然、とくに鳥が好きだ、と鳥類学者だけでなく、世の中の人々はおもっている。しかし、それは誤解だ。日本人は鳥なんぞに興味はない。「花鳥風月」というが、花や月のことは語っても、ぼくの周り以外に鳥を語る人はいない。
また、「日本の自然は四季折々で美しい」と、日本文化について書かれた多くの本はそれが前提になっている。しかし、大部分の日本人が外国に行ったことがある現在、それが怪しいのは誰もわかっているのではないか。
それでも、鳥オタクは、トキやヤンバルクイナと同じく、絶滅危惧種として確かにいる。「鳥を観る」バードウオッチャー(日本野鳥の会など)、「鳥を撃つ」ハンター(標本自慢)、鳥を食べるのが好きな人々(焼き鳥屋の常連のおっちゃん)など、など。
しかし、ちょっと前までは日本でも、それ以外の「飼い鳥」こそ、オタクの本流であった。が、このオタク道、お金にならないので、蜂須賀伯爵、山階芳麿殿下をはじめ、近代は皇族、それ以前は殿様の道楽とされてきた。
ところが、実は歌舞伎、浮世絵、黄表紙にでてくるように、この趣味を、この国では町民、町衆のネットワークがささえてきたのも、事実である。「若冲の鶏」、「馬琴の金雀」、「手塚の火の鳥」、「博物会の源内」、「大坂の木村蒹葭堂」など「鳥になろうとした人」までいる。
まずは、こうした「鳥をめぐる風俗」の一節、お付き合いいただけたら幸いです。
2016年度9月例会のご案内 | 2007/07/16 |
日時:9月17日(土)午後2時~
場所:徳正寺さん
発表者:花房観音さん
テーマ「小説の舞台としての京都」
ちょうど六年前の九月でした。
その日、私は朝から非常に落ち着かない状態で、ひたすら憂鬱でした。一ヶ月前に小説が第一回の団鬼六賞の候補になっているという連絡があり、発表の日だったのです。現風研の例会のある日でした。家でひとりで電話を待っているとダメだったときの落ち込みも激しいのはわかっているので、例会に足を運びました。そしてその後の懇親会の最中に、受賞の電話を受け、その場で乾杯して祝福してもらったのです。
あれから六年が経ち、いつのまにやら二十二冊の単著を出して、ありがたいことにそこそこ忙しく過ごしてきました。デビューは官能でしたが、今ではホラーや時代小説やらも書かせてもらっています。
私の小説の舞台は主に京都です。バスガイドをしていて、京都については少し詳しいのもありますが、京都という場所は小説の舞台にしやすいのです。ネタの宝庫で、書くことに困ったことはありません。それに、みなさん京都が好きだなというのは痛感します。雑誌の世界では「困ったときの京都特集」という言葉もあるらしいのですが、京都大好き人間はとても多い。暑くて寒くて人が多くて住んでて嫌だなと思うこともしょっちゅうありますが、私も京都が好きです。
例会で何を話そうかと考えたのですが、自分が小説の舞台にしてきた京都という街をメインにお話ししようと思います。
2016年度7月例会のご案内 | 2007/07/16 |
日時:7月23日(土)午後2時~
場所:紫明会館 3階講堂
京都市北区小山南大野町1番地
京都市営地下鉄烏丸線鞍馬口駅より徒歩7分
発表者:鵜飼正樹さん
旅する少女歌劇団 ―日本少女歌劇座の謎を追う―
昭和初期、大和郡山に本拠を置き、全国を巡演していた少女歌劇団がありました。名前を日本少女歌劇座といいます。大和郡山でもほとんど知る人のない謎の少女歌劇団ですが、30名の少女座員がほぼ年中無休で九州から北海道まで巡演していただけでなく、宝塚より早く台湾、朝鮮、満州で公演し、昭和30年過ぎまで活動していたことがわかってきました。古本市やオークションで手に入れた資料からチラリと見えてきた、その驚異の実態をご報告します。
2016年度5月例会のごあんない | 2007/07/16 |
日時:5月21日(土)午後2時~
場所:徳正寺さん
発表者:津金澤總廣さん(関西学院大学名誉教授)
世話人:永井良和さん
津金澤總廣さん(関西学院大学名誉教授)
「現風研創立前後についての覚え書き」(仮)
5月例会では、現代風俗研究会の創立時をよくご存じの津金澤先生にお話をいただきます。先生は、新聞雑誌、放送、マンガ、広告などをはばひろく研究され、マスコミ論、メディア論で多くの著作を発表されてこられました。
現風研の年報第7号『現代風俗'83』掲載の「風俗学の祖シリーズ」に「小林一三の余暇思想」を寄稿されたのをはじめ、風俗研究の分野でも多くの著作を出されています。とくに『宝塚戦略』(講談社現代新書)は、いまも読みつがれる貴重な本です。いっぽう、村島歸之の仕事を再評価するなど、歴史的な資料の発掘や復刻の作業にもたずさわってこられました。
例会では、まず、永井から現代風俗研究会の地域文化論の特徴について簡単な報告(「現風研と地域研究~『宝塚戦略』から『京都ぎらい』まで」)をさせていただきます。その後、津金澤先生から、現風研の創立期をふくむ、さまざまなエピソード、現在のご意見を披露していただきたいと考えています。
これからの風俗研究のありかたについて考えるきっかけになればさいわいです。多くの会員のみなさんにご来聴いただきますよう、おねがいいたします。
(今回の世話人:永井良和)
2016年度3月例会のご案内 | 2007/07/16 |
*1月例会は都合によりお休み(延期)します。
日時:3月5日(土)午後2時~
場所:京都教育文化センター 102号室
〒606-8397 京都市左京区聖護院川原町4-13
発表者:工藤保則さん(27年度橋本峰雄賞受賞)
「『乙女の芸能』研究」ことはじめ
――乙女文楽・吉田光華さんをお迎えして――
昨年、私は『カワイイ社会・学』という本を出版しました。その中で、「おとこおとな」の世界観と「おんなこども」の世界観についての考察を行ったのですが、これからも引き続き、そのことを考えてみたいと思っています。
そのようなこととも関係して、今、「「乙女の芸能」研究」を始めたいと思うようになっています。「乙女の芸能」とは何なのか、ということはひとまず置いておくこととして(!?)、「乙女の芸能」(だと思われるもの)に直接アプローチしていこうと考えています。
3月例会では、さまざまなジャンルとのコラボレーションで「乙女文楽」の新境地を開拓している吉田光華(よしだ みつか)さんをお迎えして、乙女文楽の実演とお話をしていただこうと思っています。
【乙女文楽とは】
大正時代の末期、今から約80年前に、女性が一人で一体の人形を遣うことを目的に考案されました。一人遣いの人形芝居は、差し込みの法や片手人形の形式で、現在の三人遣い(文楽)となる以前から行われていましたが、大きさや形など今の文楽遣い人形を、三人で遣うものとして何とかして一人で遣えるようにしたいと、人形捜査に工夫を加え、一人でしかも少女が使うことから、この一人遣いを「乙女文楽」と称しました。
(吉田光華さん公式ホームページ
http://www.otomebunraku.com/ から)
私は2015年5月に吉田光華さんの公演を見て、とてもおもしろく感じました。それがきっかけで「乙女の芸能」について考えてみたいと思うようになりました。
例会では、吉田光華さんによる乙女文楽の実演とお話の後、参加してくださった方々と(もちろん吉田光華さんも含めて)、「乙女の芸能」ということに関して(もちろんそれ以外のことも含めて)、あれやこれやとお話しできればうれしく思います。
お誘いあわせの上(!?)、ご参加いただければ幸いです。(工藤保則)
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