現代風俗研究会の活動に関するおしらせとおねがい 2020/05/06

一般社団法人現代風俗研究会 会長 井上章一

 さきに、3月例会(4月4日開催予定)について延期のおしらせをいたしました。その後も新型コロナウイルスの感染状況は好転しているといえず、5月例会、7月例会についても通常の開催は困難だと判断いたしました。理事会でも検討し、8月末まで、現風研例会およびプロレス文化研究会例会・新風俗学教室の開催、会報の発行などの活動を停止することにいたします。

 なお、9月例会の開催をもって、会の活動再開といたします。
 

 例会は、以下の要領で9月に再開することを考えています。

日時・会場 いずれも未定
話題 「西鉄ライオンズがあったころ―神様・仏様・稲尾様―」(仮)
話題提供者 色中亭達磨(松田隆典・滋賀大学教授)
 

 ただし、感染状況によっては9月以降の活動もひきつづき停止するばあいがあります。くわしくは、8月末か、9月のはじめごろ、あらためて連絡をさしあげます。

 なお、事務局についても8月まで閉鎖いたします。この間の業務についてご不便をかけるかもしれませんが、ご理解をねがいます。
 

 さいごになりますが、会員のみなさまの健康と安全をねがっております。

 

 

2020年度2月例会のご案内 2020/02/01
日時:2020年2月8日(土)午後2時〜

場所:徳正寺さん

発表者:輪島裕介さん(大阪大学 准教授)

タイトル:「『ディスコと日本人』への旅」

概要:
発表者は2015年に『踊る昭和歌謡』という小著を刊行した。大正末のダンスホールから現代のSNSにおける「踊ってみた」文化までを念頭に置いて、(単に演者が踊るだけでなく)踊ることを通じて受容・享楽される大衆音楽の、日本における系譜を描き出そうとした。その問題意識を引き継ぎ、目下、『ディスコと日本人』という著作を構想している。それは、昭和30年代を中心に扱った前著の時代的な続編というに留まらず、前著では「歌」に対する「後景」に留まっていた「踊る場所」を主題化することを通じて、同じく前著では十分に論じられなかった「どう踊るか」という問題について本格的に考察することを目指すものである。より具体的には、「各人が基本的なステップを即興的に組み合わせて踊ること」と「予め決められた振り付けを実行すること」の分離がいかに現れ、産業化・制度化されていったかを検証する。そのことによって、昨今猖獗をきわめる「踊る文化」が多くの場合後者に還元される傾向を批判的に歴史化し、別の可能性を展望してみたい。さらに、相異なる外来文化が特異な仕方で融合し土着化した例として、1970年代末から80年代初頭の大阪・アメリカ村における「サーファーディスコ」の誕生や、82年に大阪ミナミに開店した「マハラジャ」と日本独自の洋楽ジャンルと言える「ユーロビート」の形成についても検討したい。当時「現役」だった方々のお知恵をぜひとも拝借したいと願っている。

 

 

2019年度総会のご案内 2007/07/16
一般社団法人現代風俗研究会の総会を以下の要領で開催します。
年末のお忙しい時期だと存じますが、ぜひご出席願います。

日時 12月7日(土)14時~
場所 京都精華大学 黎明館 L-102
*今年はいつもの教室の隣になりますのでご注意ください。
(京都市左京区岩倉木野町137 電話:075-702-5100)


記念講演
「博覧会研究と私」

橋爪紳也
(大阪府特別顧問/大阪市特別顧問
 大阪府立大学研究推進機構教授/
 大阪府立大学観光産業戦略研究所長
 日本ディスプレイ業団体連合会理事
 京阪ホールディングス株式会社取締役)

 仮設建築と展示空間の研究、盛り場や商業施設など変化の著しい都市空間の計画論を、生涯をかけて深めたい研究主題に掲げてから、30年あまりが経過した。博覧会のパビリオンなどの展示場、および博覧会の会場計画も、研究の柱のひとつとしてきた。

 今日にいたるまで内外の博覧会に関わる歴史的研究を継続、『日本の博覧会』『人生は博覧会』『1970年大阪万博の時代』などの著作を発表した。また1970年大阪万博のメモリアル施設である「EXPO70パビリオン」の展示を監修、2010年上海世界博覧会では大阪館のプロデューサーを務めた。さらにサラゴサ万博やドバイ万博では日本館の構想立案に参画、2025年大阪・関西万博に関しては、構想検討の当初から現在まで、理念構築や会場計画立案に深く関与している。

 いっぽう現代風俗研究会にあっては、現代遺跡探検隊の活動として、博覧会の跡地の変化や移築されたパビリオンの動向を調査、「現代遺跡 現代風俗91」「20世紀の遺跡 現代風俗2002」に報告を掲載した。

 あわせて「太陽の塔」を文化財にという想いをこめた文章を、他者に先駆けて寄稿した。1970年大阪万博に関する資料の保存活用に関して、長く関与することになる契機となった小論である。2020年は、1970年大阪万博の開催から50年の節目となる。「太陽の塔」が文化財となる機運が高まることが予想される。

 また「現代遺跡 現代風俗91」にあって私が着手したパビリオンの移築に関する調査は、数人の後継者によって補足されてきた。多くの人の協力によって取りまとめられた成果を、この秋、「EXPO70パビリオン」の特別展「大阪万博ビフォーアフター展 〜あのパビリオンはいまどこに」(橋爪監修)で報告している。

 講演では、1970年大阪万博の経験から始まる博覧会研究に関する想いとともに、中心的な役割を果たしてきた2025年の大阪・関西万博の構想と会場計画の概要について、報告を行う予定である。

 

 

2019年度9月例会のご案内 2007/07/16
現風研9月例会のご案内

日時 9月14日午後2時~
場所 徳正寺さん
発表者 井上章一さん

「祇園の数寄屋と桂離宮」

桂離宮は有名な建築であり庭園です。
あまり言われませんが、そのたたずまいには、意外なはなやぎも見てとれます。
ちょっとエッチな・・・と言ってもいいでしょう。
そして、それは花街の数寄屋とも、つうじあっています。
建築の色と艶に、当日は話をしぼらせて下さい。
(井上章一)

 

 

2019年度7月例会のご案内 2007/07/16
日時:7月27日(土)午後2時~5時

場所:京都教育文化センター205室
〒606-8397 京都市左京区聖護院川原町4-13
tel:075-771-4221


発表者:栗本智代さん(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所)


タイトル
「大阪・梅田、ターミナル界隈ものがたり」


今日、西日本の玄関口として、多様な資本が集まり変容を続ける梅田、大阪駅界隈。
泥田と菜の花畑であった江戸期、明治に入り、初代大阪駅ができてから今日までの発展の足跡やエピソードなどを、ご紹介します。
その上で、今後のありようについて、参加者の方からご意見等うかがえれば幸いです。

 


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