第24期 新風俗学教室 第2回開催のお知らせ 2022/11/03
今期の研究テーマは「現代風俗学の軌跡」です。現代風俗研究会が京都で発足してから40年以上経ち、世代交代が進みつつあります。東京の会では、2012年3月に第一世代から第二世代に運営のバトンが渡され、今年10年の節目を迎えました。現在、第三世代も台頭してきて、盛り上がりを見せています。

しかし、中堅・若手たちにとって、現代風俗研究を支えてきた先人たちについては、ほとんど書物を通してしか知り得ません。東京の会の歩みについては、その歴史も記録されていない状況です。さらに新型コロナウィルスの禍は、先人たちから話を聞く機会を一層減らしたと危惧しています。

そこで今期は、現代風俗研究に近い分野で研究してきた先人たちに、あらためてお話をうかがう機会としたいと思います。

第2回は、長い年月、風俗を見てきた社会学者は今、何を思うのか。余暇、習俗、食、パチンコ、メディア、中間文化など多岐にわたるテーマの著作を発表し、風俗学に多大な影響を与えてきた加藤秀俊さんが登壇します。


【テーマ】 わたしの風俗学
【報告者】加藤秀俊
【司会】中江桂子
【コーディネイター】加藤裕康
【オンラインサポート】鈴木亮太、菊地映輝
【日時】2022年11月19日(土)15時半~17時半
【会場】明治大学和泉キャンパス 明治大学和泉図書館ホール
※いつもと開始時間と会場が異なります。お越しの際は、ご注意ください。
※当日は、オンライン(ZOOM)でも参加できます。オンラインでの参加の場合は、参加資格をご覧ください。なお、会場への参加はどなたも自由です。

【参加方法】本申込フォームからお願いします。申し込み締切りは11月17日(木)の23:59までです。申込が完了された方は、申込時にご記入いただいたメールアドレスに18日(金)中に、当日参加用のzoomアドレスをお送りいたします。
【参加費】参加費はありませんが、運営資金のためにカンパをつのります。ご協力をお願いします。
【懇親会】教室終了後は、懇親会を開く予定です。
【オンラインの参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。

お申し込みは下記URLからお願いします。
https://forms.gle/Fu8vuscgvcPQUCWu5

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第24期 新風俗学教室 第1回開催のお知らせ 2022/09/17
 今期の研究テーマは「現代風俗学の軌跡」です。
 現代風俗研究会が京都で発足してから40年以上経ち、世代交代が進みつつあります。東京の会では、2012年3月に第一世代から第二世代に運営のバトンが渡され、今年10年の節目を迎えました。現在、第三世代も台頭してきて、盛り上がりを見せています。
 しかし、中堅・若手たちにとって、現代風俗研究を支えてきた先人たちについては、ほとんど書物を通してしか知り得ません。東京の会の歩みについては、その歴史も記録されていない状況です。さらに新型コロナウィルスの禍は、先人たちから話を聞く機会を一層減らしたと危惧しています。
 そこで今期は、現代風俗研究に近い分野で研究してきた先人たちに、あらためてお話をうかがう機会としたいと思います。

【テーマ】現風研昔語り
【要旨】
 現代風俗研究会の創立は、1976年。京都で、だ。新聞などに紹介されたため、東京からの入会希望者が多くなり、東京に支部が作られることとなった。当時、桑原武夫会長は、「中心はあくまで京都で、決して東京に移してはいけない」と言ったと聞く。1977年、東京浅草の待乳山聖天にて東京支部の創立総会が開かれ、京都から、井上忠司事務局長が東京の会の創立を宣言された。多田道太郎の熱心な勧誘もあり、東京の創立メンバーには、編集者が多く参加した。また、鶴見俊輔の関係からか、思想の科学研究会のメンバーも若干参加することになった。
 創立10年を記念する書籍が出版された時には、600人以上の会員を誇り、老若男女、普通の人々が参加することが期待されていた。多田道太郎が、「ホステスさんが、会員になった」と喜んで、会員から逆に差別的なのではないかと揶揄されたりした。その後、会費の値上げなどもあり、京都の研究会は研究者中心に舵を切った。
 桑原の言葉に関わらず、創立当初の現風研のコンセプトを受け継いだのは、むしろ東京の会なのではないかと考えている。創立から45年経ち、創立期には生まれていない方々もメンバーになり、昭和は遠くなっている。
 もう一度、歴史を振り返るのも悪くないかもしれない。残念ながら、京都での創立時には参加していないが、東京の会創立時からほとんど参加している針谷が、東京と京都の現風研体験を昔語りとして披露させていただく。

【報告者】針谷順子
【司会】加藤裕康
【コーディネイター】中江桂子
【オンラインサポート】鈴木亮太、菊地映輝

【日時】2022年10月1日(土曜日)15時~17時半
【会場】明治大学駿河台キャンパス リバティタワー1064教室
 当日は、オンライン(ZOOM)でも参加できます。オンラインでの参加の場合は、参加資格をご覧ください。なお、会場への参加はどなたも自由です。
【参加費】今回、参加費はありませんが、会場費などの運営資金のためにカンパをつのります。ご協力をお願いします。
【懇親会】教室終了後は、懇親会を開く予定です。
【オンラインの参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。
【参加方法】以下のURLかQRコードから参加申込フォームに移動し、参加申込をしてください。申し込み締切りは9月29日(木)の23:59までです。申込が完了された方は、申込時にご記入いただいたメールアドレスに30日(金)中に、当日参加用のzoomアドレスをコーディネーターがお送りいたします。

お申し込みは下記URLからお願いします。
https://forms.gle/iJwqd78NFPqyjVax8

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第23期 新風俗学教室 第5回開催のお知らせ 2022/06/28
今年度の年間テーマは「飲酒の風俗/禁酒の風俗」です。今回から実験的にオンラインとオフラインのハイブリッド形式での開催となります。

【テーマ】酒のない台所:禁酒法とアメリカ料理
【要旨】
 1920年から1933年までの足掛け14年間に亘り、アメリカ合衆国政府は、人を酩酊させる力を持った酒類(intoxicating liqures)の製造、販売、輸送を、連邦レベルで禁じた。 この「高貴な実験」(the “Noble Experiment”) ――禁酒法時代末期に大統領を務めたハーバート・フーバー大統領(在位1929-33)の言葉――、これは後から振り返ればどうみても無謀としか思えない社会実験だったわけだが、果たして大失敗に終わった。というか、少なくとも、教科書レベルでは、失敗に終わったことになっている。しかし実際はそんなことはない。今でもドライを続けているところ(地方自治体、管理区、コミュニティなど)はたくさんあるし、最もウェットと考えられる町でも、日本のようにいつでも酒が買えるところなど、皆無といっていい。節酒運動が盛んになってきた19世紀の初めから、禁酒法時代、そしてポスト禁酒主義の時代、現代にいたるまで、基本的に、アメリカ人の節酒や禁酒に対する基本的な態度は、変わっていないのだ。 日本でもヨーロッパでも議論されたことはあっても、うまくいかなかったのに、なぜアメリカでは憲法を改正してまで禁酒法を成立させることができたのか。そして憲法を再修正してやめたのに、なぜ未だに酒の完全解禁を躊躇しているのか。
その理由として、節酒運動禁酒運動を積極的に進めたのが女性であったということと、料理という活動が、女性の領域であったということ、そして、なによりそもそもアメリカ料理がヨーロッパやアジアの料理と根本から違う特徴を持っていることが、重要な役割を果たしていると考えている。女と料理、ことにアメリカ料理が、禁酒や節酒とつながるのか。それを話したいと思う。

【報告者】大木理恵子
【司会】加藤 裕康
【コーディネイター】神野 由紀
【オンラインサポート】鈴木亮太、菊地映輝

【日時】2022年7月9日(土曜日)15時~16時半
【会場】
(リアル会場)明治大学リバティタワー6階:1062教室(〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1)
 https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
(オンライン会場)Zoom ※申込者には8日中にURLをご連絡します。
【懇親会】16時40分~17時半(参加は任意)
教室終了後はカジュアルな雰囲気で議論を引き続き行う予定です。詳細は申込者に追ってご連絡いたします。
【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。

お申し込みは下記URLからお願いします。
https://forms.gle/rmAgkpFFbSdxVVbe7

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第23期 新風俗学教室 第4回開催のお知らせ 2022/05/13
今年度の年間テーマは「飲酒の風俗/禁酒の風俗」です。引き続きオンラインでの開催となります。

【テーマ】オーセンティックバーにおける「弱い社交性」について
【要旨】
 本稿では飲酒文化研究における「つながり偏重」を指摘しながら、オーセンティックバーを事例に「弱い社交性」と共にある飲酒の形について問題提起を行う。人文社会科学における飲酒研究は、一部の自然科学と結びつきながら国単位の飲酒傾向について類型化を行ってきたが、ライフスタイルの均質化やアルコールマーケテイングのグローバル化を背景に国を単位とした類型化が困難になった。これを背景にミクロな社会集団に紐づく規範に着目する飲酒文化研究が注目されているが、これらの飲酒文化研究においては、共同性や親密性を前提とする「つながり偏重」の傾向がみられる。上記のような問題意識から、必ずしも親密性や共同性を前提としない飲酒文化の形として本稿では東京都心地域におけるオーセンティックバーに着目し、参与観察を行うことで店内のつながり(コミュニケーション)を観察した。その結果、店内ではバーテンダーという媒介や店舗の物理的環境、入れ替わる匿名的な人々などの要因に触発されながら、結合を含みこんだ分離/分離を含みこんだ結合が状況によって可変的に切り替わる「弱い社交性」を確認することができた。
【報告者】関駿平
【司会】中江桂子
【コーディネイター】加藤裕康
【オンラインサポート】鈴木亮太、菊地映輝
【日時】2022年5月28日(土曜日)15時~16時半
【懇親会】16時40分~17時半(参加は任意)
教室終了後はZOOMで懇親会を開きます。飲食しながら歓談しませんか。飲食物は各自ご用意ください。
【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。

お申し込みは下記URLからお願いします。
https://forms.gle/WcvwxWyF5QaDm6B56

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『現代風俗学研究』投稿論文募集!! 2022/02/21
『現代風俗学研究』投稿論文募集!!

 2022年秋発行予定の『現代風俗学研究』への投稿論文を募集しています。ぜひ気になっているテーマをおまとめいただき、論文をお寄せください。
 投稿をお考えの方は、4月3日までに、仮タイトルとともに本号の編集委員長まで、投稿エントリーをしてください。投稿原稿の締め切りは、5月31日です。その後査読となります。

エントリーいただきましたら、詳細の原稿フォーマットなどをお送りいたします。

詳細・お問い合わせは、編集委員長(中江)nakae@meiji.ac.jpまでお願いします。

『現代風俗学研究』執筆要項
1.
原稿は規定のフォーマットを用い、10頁に収まるようにすること。(写真図版のために、どうしても10頁を超えてしまう場合については、必ず編集委員長にご相談ください)。⇒既定のフォーマットについては、編集委員長にお問い合わせください。字数としてはおよそ1600字程度とお考え下さい。 
2.
日本語と英文の題名、氏名、キーワード(3つ)を明記すること。
3.写真図表などはすべてモノクロとし、フォーマットの中にレイアウトすること。写真図表のファイル形式はJPEGとし、解像度は300dpi以上とする。
4.掲載する写真、図表などで版権所有者、所蔵権者の承認を必要とするものは、執筆者自身が許可を取っておくこと。本編集委員会では肖像権や知的所有権についての責任は負わない。
5.投稿の際は、規定フォーマットによる完成原稿を電子メールに添付して送付すること。投稿先は編集委員会事務局とする。
6.本誌掲載の諸論文は、編集委員会の責任のもと、必要に応じて電子化され、公衆送信される。
7.その他、編集に関する事項は、編集委員会が責任をもつこととする。

                            『現代風俗学研究』編集委員会

 


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