第21期・新風俗学教室(第1回)開催のお知らせ 2019/08/28
 第21期の年間テーマは「ゲームの風俗」です。カードやボードゲームといったアナログゲーム、家庭用・業務用のデジタルゲームなどに関連するさまざまな風俗を取り上げていきます。
 また、今年度の試みとして年間テーマ以外の発表も受け付けます。これまで東京の会の年間テーマーと、ご自身の研究テーマが異なるため、なかなか発表する機会を得られなかった会員の方は、ぜひともこれを機会にご相談ください。会場では、報告希望者を随時受け付けています。
 新風俗学教室第1回は、ニューゲームズオーダーの沢田大樹さんが報告します。ニューゲームズオーダーは、海外ボードゲーム・カードゲームの輸入・翻訳および卸売を行い、近年はゲーム研究関連の本も出版している話題の会社です。その豊富な実務経験も踏まえながら、ボードゲームの歴史や昨今のボードゲーム人気の背景などを検討します。

【テーマ】「商環境の変化がユーロボードゲームの内容に与えた影響について」

【要旨】1950年代にアメリカで成立した商業ホビーゲーム・シーンは、「商品をゲーム作家による作品と位置付けプレイヤーによる批評の対象として取り扱う共同体」として定義できるものであり、従って草の根的な性格を持つ。これに対し、1970年代に始まり80年代に確立した西ドイツの商業ホビー・ボードゲームのシーンは、1800年代から続く旧来のボードゲーム出版産業が他国の商業ホビーゲーム・シーンと結びつくことで発生した折衷的なものである。本論では、この西ドイツのシーンから産み出され、後に「ユーロゲーム」と呼ばれるようになったボードゲームのいちジャンルの特徴が、ドイツの玩具産業の要請によって構成・維持されていたものであることを確認した上で、2000年代以降のインターネットの普及と小売流通構造の変化により、ジャンルとして成立する根拠が現在では失われていることを示す。

【報告者】沢田大樹

【司会】加藤裕康

【コーディネイター】神野由紀

【日時】2019年9月28日 15:00~18:00

【場所】明治大学駿河台キャンパスアカデミーコモン8階308G

【参加費】500円(学生100円)

【懇親会】懇親会にもご参加くださいますようお願いいたします。

 

 

新風俗学教室 第20期第5回 2007/07/16
【日時】2019年4月13日

【場所】明治大学駿河台キャンパス

【報告者】永井良和

【司会】中江桂子

【コーディネイター】加藤裕康

【テーマ】ダンサーたちの風貌~銀座のモガ・以前

【要旨】
 モダン都市を代表する風俗のひとつに、断髪洋装のダンサーがいます。東京の街頭で撮影されたモガのイメージは、新しい職業としてあらわれたダンサーたちにも重ねあわされ、ホールで踊っていた女性たちは、西洋風の着こなしや化粧で身を飾っていたと考えられています。しかし、それは、かぎられた写真から当時のイメージをふくらませてきた現代人の「錯覚」なのかもしれません。今回は、大正時代から昭和はじめのころまでのダンサーたちが、どういうファッションで、どのような髪形をしていたのか、そのあたりを点検したいと思います。あわせて、男女が抱きあって踊るという文化が、どのように商業化されていったのか、考えてみたいと思います。

【参加費】500円(学生100円)
※懇親会もぜひご参加ください。

 

 

新風俗学教室 第20期第2回 2007/07/16
日時 : 11月17日(土)15~18時

テーマ: 『新宿二丁目・ゲイタウン』の形成過程

発表者: 三橋順子さん

会場 : 明治大学駿河台校舎研究棟4階


【要旨】
 江戸時代の内藤新宿の「飯盛女」に始まり、大正末期〜昭和戦前期の「新 宿遊廓」を経て、戦後の「赤線 ・新宿」まで、長らく男と女の「性なる場」であった新宿二丁目は、1958年4月の「売春防止法」完全施行後、急速に衰退 ・空洞化する。そして、わずか10数年後の1960年代末〜70年代初には、男と男の「性なる場」である「二丁目・ゲイタウン」に変貌する。街ぐるみの性的指向の大転換は、新宿という「性なる街」の歴史地理の最大の謎だが、そのプロセスはまだ十分に解明されていない。

 この報告では「今、どこまでわかっているのか」を、お話してみたい。

 

 

新風俗学教室 第20期第1回  2007/07/16
【日時】2018年9月15日(土)15時~18時

【会場】明治大学駿河台校舎研究棟4階、第二会議室

【報告者】井上章一

【司会】中江桂子

【コーディネイター】神野由紀


【テーマ】性的な磁場からの風俗史

【報告要旨】「風俗」という言葉には、社会階層論的な含みがある。上流の「風」が下流の「俗」におよぶ。強化をほどこすといったニュアンスが、ひそんでいる。しかし、じっさいには逆のコースをだどる場合も、なくはない。生活のありようが、下世話な場所からひろがっていく。それこそ、「風俗営業」から浸透するケースも、ままある。当日は、私がこれまでにあつかってきた下剋上型の伝播例を、いくつか紹介する。生活様式の普及とは何なのかを、ともに考えたい。

【場所】東京都千代田区神田駿河台1-1 研究棟4階第3会議室
※リバティータワーの裏側の建物。リバティータワーの3Fから渡り廊下でつながっています。

【最寄り駅】
■JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩3分
■東京メトロ千代田線/新御茶ノ水駅 下車徒歩5分
■都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線/神保町駅 下車徒歩5分
【参加費】500円(学生100円)
【懇親会のご案内】教室終了後、報告者へのお礼を兼ねて懇親会を開きます。懇親会にも、ご参加くださいますようお願いいたします。

 

 

第19期第5回新風俗学教室 2007/07/16
【テーマ】コスプレと普段着を分けるコード

【報告者】菊地映輝

【司会】中江桂子

【コーディネイター】神野由紀

【報告要旨】概要:近年、コスプレはより一層ポピュラーなものになりつつある。様々なメディアに有名なコスプレイヤー(コスプレをする人の呼称)が登場し文化としての知名度が増している。また、そもそものコスプレイヤーの数も増えているようだ。しかしながら、コスプレが人口に膾炙し、コスプレに携わる人が増えるほど、コスプレ文化が本来有していた暗黙のルールが揺らぎ始めている。その最たるものが「コスプレで着用する衣装を普段着として着てはいけない」ということの是非である。本報告では、日本のコスプレイヤーたちの間で不文律として語られてきたコスプレ衣装と普段着との区別について取り上げ、その2つを分けるコードが何であるかについて検討を行う。


【場所】関東学院大学関内メディアセンター801教室
 横浜市中区太田町2-23 横浜メディア・ビジネスセンター8階
 ※当日はビルの正面入り口が閉まっています。
  夜間通用口をご利用ください。
  http://univ.kanto-gakuin.ac.jp/modules/media7/

【最寄り駅】■みなとみらい線日本大通り駅1番出口より徒歩5分■みなとみらい線馬車道駅5番出口より徒歩5分■JR関内駅北口より徒歩5分■地下鉄関内駅1番出口より徒歩5分

【参加費】500円(学生100円)

【懇親会のご案内】教室終了後、報告者へのお礼を兼ねて懇親会を開きます。懇親会にも、ご参加くださいますようお願いいたします。

 


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