第22期 新風俗学教室 第2回 開催のお知らせ 2020/11/30
今年度の年間テーマ「考現学的アプローチの可能性」の第2回です。引き続きオンラインでの開催となります。
【テーマ】考現学と「見る」手法―コロナ禍時代の非・参与型調査の可能性
【要旨】
 考現学はそのときどきの時代状況に応じた注目のされ方があった。
 1988年夏、今和次郎生誕百年を記念して銀座で展覧会「考現学は今」が開かれた。その当時、現代風俗研究会は、今和次郎を祖とする学会研究会として日本生活学会や路上観察学会とともにきょうだい学会として紹介され、考現学がブームとなった時代であった。バブル景気のなか東京論が隆盛となった時期である。
 2020年のいま、あらためて考現学に注目するとしたら、コロナ禍時代の調査法としてのヒントを得る視点がありうるだろう。関東大震災後、1925年5月の銀座を行きかう人びとを記録した「銀座風俗街頭調査」は考現学の出発点であるが、その調査法のなかに災禍への可能なアプローチを読みとれるのではないかとおもう。
 現在のコロナ禍では社会調査活動も大きな影響を被っている。フィールドワークは容易ではなくなり、そもそも人に直接会うインタビューや参与観察は方法論的再考が迫られている。現代風俗研究においても手法再考は必至であろう。
 オンライン・インタビューやアーカイヴズの活用、パーソナル・ドキュメントの利用など、非・接触型の調査法の検討が求められるが、現代風俗研究では「見る」方法という考現学の手法がコロナ禍において非・参与型あるいは非・接触型の調査法としての可能性に着目できる。そこであらためて今和次郎の考現学調査に遡りつつ、その後の展開も視野にいれて、現在への応用可能性を考えてみたい。
【報告者】小林多寿子
【司会】中江桂子
【コーディネイター】神野由紀
【オンラインサポート】鈴木亮太、菊地映輝
【日時】2020年12月26日(土)15時~16時半
【懇親会】16時40分~17時半(参加は任意)
教室終了後はZOOMで懇親会を開きます。飲食しながら歓談しませんか。飲食物は各自ご用意ください。
【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。

※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。

【参加方法】以下のURLかQRコードから参加申込フォームに移動し、参加申込をしてください。申し込み締切りは12月24日(木)の23:59までです。申込が完了された方は、申込時にご記入いただいたメールアドレスに25日(金)中に、当日参加用のzoomアドレスをコーディネーターがお送りいたします。
https://tinyurl.com/genpu2202

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第22期 新風俗学教室 第1回 2020/10/21

今年度の年間テーマは「考現学的アプローチの可能性」です。引き続き、オンライン開催となります。

 

【テーマ】マスメディアにおける考現学/路上観察の系譜

【要旨】

 今和次郎による最初期の考現学調査は『婦人公論』が初出であり、同誌編集長の理解のもと、編集部員による多大な協力があったといわれる。考現学や路上観察学は元来、雑誌ジャーナリズムと不可分の関係にあり、ときには投稿文化とも結びついて、無数の人びとの参加によって支えられてきたという特徴がある。『現代思想』20197月号の特集「考現学とはなにか」で、報告者ふたりがそれぞれ寄せた論考は【KULTURO DE MODERNOLOGIO】というカテゴリに配置されており(佐藤「トマソンの類型学 ―ポピュラー文化のなかの超芸術」、飯田「メディアのなかの考現学 ―アカデミズムとジャーナリズム、エンターテインメントの狭間で」)、いずれも考現学的実践のメディア利用ないしポピュラーな展開に関心を向けている。そこで本報告では、こうした視点を踏まえて、マスメディアに媒介された考現学的実践の系譜と、ソーシャルメディア時代における展望について考察・議論したい。

 

【報告者】佐藤守弘・飯田豊

【司会】神野由紀

【コーディネイター】加藤裕康

【オンラインサポート】菊地映輝

【日時】20201128日(土曜日)15時~16時半

【懇親会】1640分~17時半

 教室終了後は、ZOOMで懇親会を開きます。飲食しながら歓談しませんか。飲食物は各自ご用意ください。

 

【参加資格】

・現代風俗研究会の会員

・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。

※上記参加資格者との同伴であれば、上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。

※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただし、フェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。

 

【参加方法】以下のURLQRコードから参加申込フォームに移動し、参加申込をしてください。申し込み締切りは1126日(木曜日)の23:59までです。申込が完了された方は、申込時にご記入いただいたメールアドレスに27日(金曜日)中に、当日参加用のzoomアドレスをコーディネーターがお送りいたします。

https://tinyurl.com/genpu2201




 当日は開催10分前(1450頃)までにzoomURLをクリックして下さい。zoomの待機室画面が表示されますので、そのままお待ちください。主催者の方で、事前申し込みされた方のお名前を確認でき次第、遠隔教室への入室を許可いたします。

zoomの表示名は事前申し込み時のお名前と同一のものに設定して下さい。お名前が異なる場合は、ご参加できないことがあります。

 

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第21期・新風俗学教室(第5回)開催のお知らせ 2020/09/16
【テーマ】同人サークルによる創作活動の特徴とその変化――「同人ゲーム」制作者に注目して

【要旨】
 日本では、「同人」という概念は、「趣味や嗜好を同じくする人びと」を意味する言葉として用いられてきた。近年では特に、マンガ、音楽、ゲームのような創作物の作り手や受け手、仲介者(イベントスタッフなど)を示す概念として、この言葉が用いられることが多い。後者の意味での同人が集う同人誌即売会では、「サークル」と呼ばれる作り手が創作物を頒布している。70万人以上が集う最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット(以下、コミケット)」には、約3万5,000サークルが毎回出展する。また、コミケット以外の即売会や同人ショップ、ダウンロードショップでも、同人作品が頒布・販売されている。
 本発表では、様々な創作活動のうち、「同人ソフト」や「同人ゲーム」と呼ばれるデジタルゲームの創作活動に焦点を当て、同人サークルの創作活動(とりわけ創作動機)の特徴と、近年におけるその変化を明らかにする。インタビュー調査と質問紙調査によって得られたデータの分析に基づいて、「同人(ゲーム)サークルの創作活動の特徴は何か?」「近年、それはどう変化しているか?」という問いに答える。

【報告者】小林信重
【司会】神野由紀
【コーディネイター】中江桂子
【オンラインサポート】菊地映輝
【日時】2020年10月3日(土曜日)15時~16時半

【参加資格】現代風俗研究会の会員、東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で報告、聴講し、連絡先を記入した方)。
※上記参加資格者との同伴であれば、上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただし、フェイスブックやツイッターなどに登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。
【参加方法】件名に「新風俗学教室参加希望」、本文に氏名、所属、連絡先を明記の上、以下の連絡先にメールをお送りください。後日、折り返し、遠隔教室参加用のzoom URLをお送りします。
当日の開催10分前(14:50頃)までにお送りしたURLをクリックして下さい。zoomの待機室画面が表示されますので、そのままお待ちください。主催者の方で、事前申し込みされた方のお名前を確認でき次第、遠隔教室への入室を許可いたします。
※zoomの表示名は事前申し込み時のお名前と同一のものに設定して下さい。お名前が異なる場合は、ご参加できないことがあります。
参加申込:URLかQRコードから申し込みフォームへ移動し、必要事項をご記入ください。
https://tinyurl.com/genpu2105

【懇親会】16時40分~17時半
 教室終了後は、ZOOMで懇親会を開きます。飲食しながら歓談しませんか。飲食物は各自ご用意ください。

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第21期・新風俗学教室(第4回)開催のお知らせ 2020/08/26

現代風俗研究会・東京の会では、9月よりオンラインでの遠隔教室を開催していきます。
オンライン会議ソフトのzoomを用いた、会員限定の新風俗学教室となります。
今回は、昨年度からのテーマ「ゲームの風俗」の続きです。

【テーマ】ゲーム依存の社会的背景

【要旨】インターネットとビデオゲームの依存を予防する国内初の条例「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」が2020年4月1日に施行された。その背後には、世界保健機関がゲーム障害という言葉で、ビデオゲームの過度の使用を疾患として認定したことがある。ところが、その根拠となるゲーム依存研究は、必ずしも依存を証明するものばかりではない。果たして、ゲーム依存とは何なのか。本報告では、ゲーム依存の社会的背景を、ゲーム依存に関連する言説を通して紐解いていく。

【報告者】加藤裕康
【司会】中江桂子
【コーディネイター】神野由紀
【オンラインサポート】菊地映輝

【日時】2020年9月12日(土曜日)15時~16時半

【参加資格】現代風俗研究会の会員、東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で報告、聴講し、連絡先を記入した方)。
※上記参加資格者との同伴であれば、上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただし、フェイスブックやツイッターなどに登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。

【参加方法】件名に「新風俗学教室参加希望」、本文に氏名、所属、連絡先を明記の上、以下の連絡先にメールをお送りください。後日、折り返し、遠隔教室参加用のzoom URLをお送りします。
当日の開催10分前(14:50頃)までにお送りしたURLをクリックして下さい。zoomの待機室画面が表示されますので、そのままお待ちください。主催者の方で、事前申し込みされた方のお名前を確認でき次第、遠隔教室への入室を許可いたします。
※zoomの表示名は事前申し込み時のお名前と同一のものに設定して下さい。お名前が異なる場合は、ご参加できないことがあります。
申し込みメールアドレス:genpuuken_tokyo@yahoo.co.jp

【はじめてZoomを使う方への講習会】事前申し込みされた方のなかで、当日の参加に不安がある方については、オンライン研究会の一週間前に簡単なZoom講習を開きますので、それまでに事前申し込みをし、ぜひ講習会にご参加ください。これについては、追って詳細をお知らせします。

今後の遠隔教室の予定
10月3日、小林信重
11月28日、飯田豊、佐藤守弘
12月26日、小林多寿子

 

 

第21期・新風俗学教室(第3回)開催のお知らせ 2020/01/15
 今回は関東学院大学関内メディアセンター、14時30分の開催となります。ご注意ください。また、教室では報告者へのお礼を兼ねて懇親会を開いています。こちらも是非ともご参加ください。

【テーマ】
 非デジタルメディアによる多人数参加型ゲームの運営
 -メイルゲームにおける送り手の実践を中心に-
【要旨】
 現在、インターネットによる多人数参加型のゲームが人気を博している。これらのゲームが成立するためには、コンピューターによる情報処理が必要だと考えられている。
 しかし、ゲームの歴史を検討すると、インターネット普及以前の1980年代後半から90年代前半にも、デジタル技術を前提としないメディアを用いた多人数参加型のゲームが存在した。「ネットゲーム」や「メイルゲーム」(以下、メイルゲーム)と呼ばれたこの種のゲームは、手紙と機関紙を用いて、非コンピューターである人間によってプレイ内容が処理されていた。
 メイルゲームは、アナログ/デジタルゲームを相対化するような、多元的ゲーム史を記述する際に重要である。発表者はすでに、メイルゲームの概要と記述し、プレイヤー間のコミュニケーションや文化を分析した論文を上梓した(松井広志、2019、「メイルゲーム/ネットゲームのコミュニケーションと文化」『多元化するゲーム文化と社会』ニューゲームズオーダー)。
 しかし、メイルゲームについては、プレイヤー側が重要である一方で、数千人から1万人にもなる大人数のプレイを、コンピューターなしでどのように統御し、ゲームを成立させていたのかという、送り手側の実践もまた注目されるべきである。こうした問いについて、本報告では、最も多くの人数を集めたメイルゲームのうち『ネットゲーム90 蓬萊学園の冒険!』のグランドマスター(ゲームの運営統括者)であった新城カズマ氏へのインタビューに基づき考察していく。
 インタビューでは、史上初のメイルゲームである『ネットゲーム88』から『蓬莱学園』シリーズ、その後の展開も含めて、アナログメディアならではの「手作り」的な工夫が語られた。さらに、メイルゲームのアイデアには、当時普及しつつあったパソコン通信を前提に、来るべきインターネット社会の未来像を「予期」する要素が見られた。これらは、アナログ/デジタルメディアの関係を考えるにあたって、示唆的な知見である。

【報告者】松井広志

【司会】加藤裕康

【コーディネイター】神野由紀
【日時】2020年2月15日(土曜日)14時半~17時半

【会場】関東学院大学関内メディアセンター
 横浜市中区太田町2-23
 横浜メディア・ビジネスセンター8階
※当日はビルの正面入り口が閉まっています。夜間通用口をご利用ください。
 http://univ.kanto-gakuin.ac.jp/modules/media7/

【最寄り駅】
■みなとみらい線日本大通り駅1番出口より徒歩5分■みなとみらい線馬車道駅5番出口より徒歩5分■JR関内駅北口より徒歩5分■地下鉄関内駅1番出口より徒歩5分

【参加費】500円(学生100円)

 


■過去ログ

 

 

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