第23期 新風俗学教室 第1回開催のお知らせ 2021/10/05
第23期新風俗学教室 
第23期シリーズ・テーマは、「飲酒の風俗/禁酒の風俗」です。
コロナ禍で禁酒を強いられる昨今、あらためて、酒・人・社会風俗の周辺の話題にたわむれ、語らいたいと思います。

第23期第1回は、斎藤光さんに登場していただきます。
【タイトル】「洋風食事飲酒<場>への「接客」の侵入とその統制ー戦前日本におけるカフェージャンルの進展過程」
【概要】日本語文化圏で、カフェーというカテゴリーが成立したのは、銀座に於いて、1911年である。その後このカテゴリーに入るとされた飲食店は全国的に広がり、特に1923年の関東大震災以後は、東京を中心に大きく店舗数を伸ばした。その象徴は、東京でいえば、新宿のカフェー街の勃興であるといえよう。当然ながら、カフェージャンルの内実や形式は、当初から定型化されていたわけではなく、人気や利潤を得るために多様化し変化していく。そうした変化は、カフェーの様々な側面で進行するのであるが、特に「女給」と関連する部分の変容に対して、警察当局や世間は問題視するようになっていく。その変容は一言で表現すれば「飲食<場>への「接客」の侵入」とすることが出来よう。こうした変容の可視化により、飲食店一般とは異なる形での、警察による規制が発動するのである。
規制の発動は、都道府県ごとに異なっているが、1920年代に始まり、1929年が一つの大きな転換点と思われる。
今回の報告でどこまで、図式化ができるかはわからないのであるが、カフェージャンルの変容の流れと、カフェージャンル規制のあり方の展開を、1911年あたりから1945年あたりまでたどりたい。できることなら、あわせて戦後への展望も簡単に考察してみたい。
【報告者】斎藤光
【司会】中江桂子
【コーディネイター】神野由紀
【オンラインサポート】菊地映輝 鈴木亮太
【日時】2021年10月30日15:00~16:30 その後茶話会(自由参加)あり。
【参加方法】下記のGoogle Formより、ご連絡をお願いします。
 https://forms.gle/8hH9wbcVkAkohUa98


【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。
【参加方法】以下のURLかQRコードから参加申込フォームに移動し、参加申込をしてください。申し込み締切りは10月28日(木)の23:59までです。申込が完了された方は、申込時にご記入いただいたメールアドレスに29日(金)中に、当日参加用のzoomアドレスをコーディネーターがお送りいたします。
申し込みフォームURL
Google Form https://forms.gle/8hH9wbcVkAkohUa98

 

 

第22期 新風俗学教室 第5回 開催のお知らせ 2021/04/29
今年度の年間テーマは「考現学的アプローチの可能性」です。引き続きオンラインでの開催となります。
【テーマ】古ビルの考現学 −横浜、関内・関外地区を対象として−
【要旨】
 近年、都心に立地する築年数の古い低廉な雑居ビルの空間活用や、建物に集う人々によるコミュニティ等が注目されている。それらは利便性や経済的な観点だけではなく、利用者がリノベーションやDIY、装飾等によって空間を積極的に活用しやすいこと、また、ビルの来訪者によって建物のもつ雰囲気が共有されていることが一因と考えられる。発表者は、このような状況の土壌となる築古のビルの中でも、ある年代に建築された特定の空間構成や意匠を有するビル(以下、「古ビル」と称す)を、来訪者の立場から、可視化されたモノを中心とした空間の観察調査をおこなっている。
 一昨年におこなった神戸乙仲通界隈の古ビルを対象とした調査では、店舗から外部へあふれだしたモノを商業空間の「あふれだし」と称し、古ビルで実践されている空間活用の実態やコミュニティ、景観、また、そのような状況が生まれる背景について考察した。
 今回は、以前のあふれだし調査を踏襲し、横浜の関内・関外地区に立地する古ビルについて調査した。関内・関外地区は、主にアートやデザインに関連したクリエイティブな業種の事業者が入居しており、そこでは乙仲通界隈のようなあふれだしとは違う空間活用がなされていた。ここで一旦、都市空間におけるあふれだしの定義を整理し、可視化される文化的な熱量について、新たに「にじみだし」「かもしだし」という現象を紹介しながら議論をおこないたい。
【報告者】鈴木亮太
【司会】中江桂子
【コーディネイター】神野由紀
【オンラインサポート】菊地映輝
【日時】2021年5月29日(土曜日)15時~16時半
【懇親会】16時40分~17時半(参加は任意)
教室終了後はZOOMで懇親会を開きます。飲食しながら歓談しませんか。飲食物は各自ご用意ください。

【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。
【参加方法】以下のURLかQRコードから参加申込フォームに移動し、参加申込をしてください。申し込み締切りは5月27日(木)の23:59までです。申込が完了された方は、申込時にご記入いただいたメールアドレスに28日(金)中に、当日参加用のzoomアドレスをコーディネーターがお送りいたします。
申し込みフォームURL
https://forms.gle/XA5RkEi5Yf8cy3FB8

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第22期 新風俗学教室 第4回 開催のお知らせ 2021/03/17
今年度の年間テーマは「考現学的アプローチの可能性」です。引き続きオンラインでの開催となります。
【テーマ】デザインサーベイにおける参与観察の活用事例
【要旨】
 報告者は、本報告の依頼を受けてから学びを始めた考現学の全くの初学者である。考現学を学ぶにつれ、考現学と報告者の研究分野の共通点や違いなどが明らかになり、本報告において紹介したい。
報告者は長年商品やサービスの開発に携わりながら、開発現場で行われていた一般的なマーケティングリサーチに対する問題意識を持っていた。特に、アンケートによる定量調査において、再現性という面ではどの企業も同じような調査が実行でき、結果的に横並びの商品・サービス開発が行われていることに対する問題意識が大きかった。
そのような時期に米国ゼロックスのパロアルト研究所に移籍する機会を得られた。パロアルト研究所は現代パーソナルコンピュータの基本的要素を発明したことでは知られているもの、他方、社会学や文化人類学で行われてきたエスノグラフィの参与観察を活用した商品やサービスの開発、イノベーションを生むための研究を長年取り組んでいた。本報告では可能な限りパロアルト研究所における取り組みを紹介し、合わせてパロアルト研究所勤務の後に移籍した関東学院大学における研究事例を紹介したい。
報告者はエスノグラフィを商品やサービスに活用することに取り組み、研究を行ってきたものの、手法としての確立からは程遠く、現在もなお模索中である。皆様からの活発なご意見を頂戴することを期待している。
【報告者】佐々牧雄
【司会】神野由紀
【コーディネイター】加藤裕康
【オンラインサポート】鈴木亮太、菊地映輝
【日時】2021年4月24日(土曜日)15時~16時半
【懇親会】16時40分~17時半(参加は任意)
教室終了後はZOOMで懇親会を開きます。飲食しながら歓談しませんか。飲食物は各自ご用意ください。

【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。
【参加方法】以下のURLかQRコードから参加申込フォームに移動し、参加申込をしてください。申し込み締切りは4月22日(木)の23:59までです。申込が完了された方は、申込時にご記入いただいたメールアドレスに23日(金)中に、当日参加用のzoomアドレスをコーディネーターがお送りいたします。
https://forms.gle/njMTHGLYo9VVTwhT6

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第22期 新風俗学教室 第3回 開催のお知らせ 2021/01/19
今年度の年間テーマは「考現学的アプローチの可能性」です。引き続きオンラインでの開催となります。

【テーマ】ストリートファッションの考現学
【要旨】
 報告者は、今和次郎の考現学、アクロス編集部の蓄積に感銘を受け、1994 年から若者ファッションの定点観測を実施している。併せて、研究室所蔵の1970 年代から 2020 年代までの写真資料に基づき、ファッションの生成要因、変遷、伝播の方法等を考察してきた。人びとの装いの形を観ることで、私たちが置かれている社会の一端を窺い知ることができるのではないか、という希望のもとに、調査・研究を継続している。 
 ファッションは、ある新しい装いを、選択、採用し、一般化しすぎると、廃れることで生じる同調行動であり、昔流行った衣服が再び支持を集めるリバイバルというユニークな特徴がある。70年代のベルボトム、80年代のボディコンドレスなど、流行の装いは、時代を象徴する文化的な現象であるが、反面、流行遅れとして廃棄されるなど、環境に対する課題も多い。
 このような問題意識から、定性的な説明が中心だった流行現象に対して、人工知能を用いて、ファッション画像のデータ解析を行ない、定量的な解明を着手し始めたところである。
 今回は、以下4点について報告予定だが、評価の定まらない今現在の対象を扱うがゆえに、批判的な検討の必要を感じている。多くのご意見・ご批判を賜りたい。

 1.ストリートファッションとは何か、どの様に観察されてきたか
 2.研究室資料に基づくストリートファッションの変遷(70年代から2020年代まで)
 3.ファッションとリバイバル
 4.ストリートファッションの調査・研究の活用方法

【報告者】渡辺明日香
【司会】加藤裕康
【コーディネイター】中江桂子
【オンラインサポート】鈴木亮太、菊地映輝
【日時】2021年2月20日(土曜日)15時~16時半
【懇親会】16時40分~17時半(参加は任意)
教室終了後はZOOMで懇親会を開きます。飲食しながら歓談しませんか。飲食物は各自ご用意ください。

【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。
【参加方法】以下のURLかQRコードから参加申込フォームに移動し、参加申込をしてください。申し込み締切りは2月18日(木)の23:59までです。申込が完了された方は、申込時にご記入いただいたメールアドレスに19日(金)中に、当日参加用のzoomアドレスをコーディネーターがお送りいたします。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeOvPsyfY49J2bFTp3JkWINGA_NmoLHGtFhM2X1I-lP-q3jUQ/viewform

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第22期 新風俗学教室 第2回 開催のお知らせ 2020/11/30
今年度の年間テーマ「考現学的アプローチの可能性」の第2回です。引き続きオンラインでの開催となります。
【テーマ】考現学と「見る」手法―コロナ禍時代の非・参与型調査の可能性
【要旨】
 考現学はそのときどきの時代状況に応じた注目のされ方があった。
 1988年夏、今和次郎生誕百年を記念して銀座で展覧会「考現学は今」が開かれた。その当時、現代風俗研究会は、今和次郎を祖とする学会研究会として日本生活学会や路上観察学会とともにきょうだい学会として紹介され、考現学がブームとなった時代であった。バブル景気のなか東京論が隆盛となった時期である。
 2020年のいま、あらためて考現学に注目するとしたら、コロナ禍時代の調査法としてのヒントを得る視点がありうるだろう。関東大震災後、1925年5月の銀座を行きかう人びとを記録した「銀座風俗街頭調査」は考現学の出発点であるが、その調査法のなかに災禍への可能なアプローチを読みとれるのではないかとおもう。
 現在のコロナ禍では社会調査活動も大きな影響を被っている。フィールドワークは容易ではなくなり、そもそも人に直接会うインタビューや参与観察は方法論的再考が迫られている。現代風俗研究においても手法再考は必至であろう。
 オンライン・インタビューやアーカイヴズの活用、パーソナル・ドキュメントの利用など、非・接触型の調査法の検討が求められるが、現代風俗研究では「見る」方法という考現学の手法がコロナ禍において非・参与型あるいは非・接触型の調査法としての可能性に着目できる。そこであらためて今和次郎の考現学調査に遡りつつ、その後の展開も視野にいれて、現在への応用可能性を考えてみたい。
【報告者】小林多寿子
【司会】中江桂子
【コーディネイター】神野由紀
【オンラインサポート】鈴木亮太、菊地映輝
【日時】2020年12月26日(土)15時~16時半
【懇親会】16時40分~17時半(参加は任意)
教室終了後はZOOMで懇親会を開きます。飲食しながら歓談しませんか。飲食物は各自ご用意ください。
【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。

※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。

【参加方法】以下のURLかQRコードから参加申込フォームに移動し、参加申込をしてください。申し込み締切りは12月24日(木)の23:59までです。申込が完了された方は、申込時にご記入いただいたメールアドレスに25日(金)中に、当日参加用のzoomアドレスをコーディネーターがお送りいたします。
https://tinyurl.com/genpu2202

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