『現代風俗学研究』投稿論文募集!! 2022/02/21
『現代風俗学研究』投稿論文募集!!

 2022年秋発行予定の『現代風俗学研究』への投稿論文を募集しています。ぜひ気になっているテーマをおまとめいただき、論文をお寄せください。
 投稿をお考えの方は、4月3日までに、仮タイトルとともに本号の編集委員長まで、投稿エントリーをしてください。投稿原稿の締め切りは、5月31日です。その後査読となります。

エントリーいただきましたら、詳細の原稿フォーマットなどをお送りいたします。

詳細・お問い合わせは、編集委員長(中江)nakae@meiji.ac.jpまでお願いします。

『現代風俗学研究』執筆要項
1.
原稿は規定のフォーマットを用い、10頁に収まるようにすること。(写真図版のために、どうしても10頁を超えてしまう場合については、必ず編集委員長にご相談ください)。⇒既定のフォーマットについては、編集委員長にお問い合わせください。字数としてはおよそ1600字程度とお考え下さい。 
2.
日本語と英文の題名、氏名、キーワード(3つ)を明記すること。
3.写真図表などはすべてモノクロとし、フォーマットの中にレイアウトすること。写真図表のファイル形式はJPEGとし、解像度は300dpi以上とする。
4.掲載する写真、図表などで版権所有者、所蔵権者の承認を必要とするものは、執筆者自身が許可を取っておくこと。本編集委員会では肖像権や知的所有権についての責任は負わない。
5.投稿の際は、規定フォーマットによる完成原稿を電子メールに添付して送付すること。投稿先は編集委員会事務局とする。
6.本誌掲載の諸論文は、編集委員会の責任のもと、必要に応じて電子化され、公衆送信される。
7.その他、編集に関する事項は、編集委員会が責任をもつこととする。

                            『現代風俗学研究』編集委員会

 

 

第23期 新風俗学教室 第3回開催のお知らせ 2022/02/21
第二三期 新風俗学教室 <飲酒の風俗/禁酒の風俗>
  研究会のおしらせ
  
テーマ:「「酔っぱらい防止法」と女たち」
概要:
「酒に酔つて公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律」(法律第103号,昭36.6.1)は、通称、「酔っぱらい防止法」や「酩酊者防止法」、あるいは、「トラ退治法」などとも言われる。あまり話題になることもないが、戦後に被選挙権を得て国会議員となった女性たちが、党派を超えて成立に尽力した、女性国会議員による議員立法の第1号である。ただし、法律の提案の1度目は60年安保の国会の混乱で達成されず、翌年に再提出してようやく可決成立となった。
 戦後、食べるために必死だった時期から、飲みたいときに酒が飲める生活になってくると、酔っぱらいが社会の問題として頭をもたげてきた。日本社会は酒に寛容で、酒が社会システムの中に組み込まれていると言われているが、1960年代初頭は、現在以上に「酔い」にはおおらかな時代であった。
 このような社会背景の中で、酔っぱらいの何が問題となったのか、なぜ女たちによって「酔っぱらい防止法」が浮上したのか、そして、法制定に至るまでに何が争われたのか。社会的弱者としての女性像や飲酒に厳格な女性のステレオタイプを決めつけず、当時の酔っぱらい風景を思い浮かべながら、法律の成立過程を追っていきたいと考える。
【報告者】小野田美津江
【司会】加藤裕康
【コーディネイター】中江桂子
【オンラインサポート】鈴木亮太、菊地映輝
【日時】2022年4月2日(土曜日)15時~16時半
【懇親会】16時40分~17時半(参加は任意)
教室終了後はZOOMで懇親会を開きます。飲食しながら歓談しませんか。飲食物は各自ご用意ください。

【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。


開催が近くになりましたら、メールにて参加エントリー等のご連絡をします。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。                     中江桂子

 

 

第23期 新風俗学教室 第2回開催のお知らせ 2021/12/01
今年度の年間テーマは「飲酒の風俗/禁酒の風俗」です。引き続きオンラインでの開催となります。

【テーマ】酒と居酒屋からみた日本の戦後
【要旨】
 「歌は世につれ 世は歌につれ」などというが、「酒は世につれ 世は酒につれ」というのも、同じくらいに真実だろう。飲まれる酒の種類、その飲まれ方、居酒屋の形態などは、時代によって変わる。酒はその時代の社会のあり方を、色濃く反映する。
 戦後の酒文化は、ヤミ市から始まった。粗悪が酒が出回ったが、他方では、戦時中の米不足から酒類生産のなかで比重を高めていたビールが配給によって広まったことから、高度経済成長期の日本酒とビールを中心とする酒文化の素地がつくられた。高度成長期を迎えると。都市部では勤めの帰りに居酒屋へ寄る習慣が定着し、とりあえずビール、のどを潤したあとは日本酒というのが日本人の典型的な飲酒パターンになった。サラリーマンの間では、行きつけの店を持ってウイスキーをボトルキープし、水割りで飲む習慣が広まった。
 その後、日本経済は低成長期に移行したが、まだまだ暮らしは安定していた。バブル崩壊の混乱もあったが、それでも九〇年代の半ばまで、大部分の人々の生活は安泰だった。酒の消費量も、また飲食店の売り上げも、伸び続けていた。酎ハイやワイン、本格焼酎が普及し、酒の多様化も進んだ。
 ところがその後、社会は激変する。不況の波が日本を覆い、倒産と失業が激増し、貧困に陥る人々が増え、収入の格差は拡大した。酒の世界にも激変が起こった。その変化は「酒中流社会」から「酒格差社会」へ、と表現することができるだろう。そして貧困化した若者たちの間では酒ばなれ・居酒屋ばなれが進行し、日本の酒文化はその継承者を失おうとしている。コロナ禍はこの傾向をさらに進めたように見える。
 当日はこうした戦後日本の酒文化の流れを概観したあと、最後にはコロナ禍のもとでの居酒屋についても触れることにしたい。
【報告者】橋本健二
【司会】神野由紀
【コーディネイター】加藤裕康
【オンラインサポート】鈴木亮太、菊地映輝
【日時】2021年12月18日(土曜日)15時~16時半
【懇親会】16時40分~17時半(参加は任意)
教室終了後はZOOMで懇親会を開きます。飲食しながら歓談しませんか。飲食物は各自ご用意ください。

【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。

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第23期 新風俗学教室 第1回開催のお知らせ 2021/10/05
第23期新風俗学教室 
第23期シリーズ・テーマは、「飲酒の風俗/禁酒の風俗」です。
コロナ禍で禁酒を強いられる昨今、あらためて、酒・人・社会風俗の周辺の話題にたわむれ、語らいたいと思います。

第23期第1回は、斎藤光さんに登場していただきます。
【タイトル】「洋風食事飲酒<場>への「接客」の侵入とその統制ー戦前日本におけるカフェージャンルの進展過程」
【概要】日本語文化圏で、カフェーというカテゴリーが成立したのは、銀座に於いて、1911年である。その後このカテゴリーに入るとされた飲食店は全国的に広がり、特に1923年の関東大震災以後は、東京を中心に大きく店舗数を伸ばした。その象徴は、東京でいえば、新宿のカフェー街の勃興であるといえよう。当然ながら、カフェージャンルの内実や形式は、当初から定型化されていたわけではなく、人気や利潤を得るために多様化し変化していく。そうした変化は、カフェーの様々な側面で進行するのであるが、特に「女給」と関連する部分の変容に対して、警察当局や世間は問題視するようになっていく。その変容は一言で表現すれば「飲食<場>への「接客」の侵入」とすることが出来よう。こうした変容の可視化により、飲食店一般とは異なる形での、警察による規制が発動するのである。
規制の発動は、都道府県ごとに異なっているが、1920年代に始まり、1929年が一つの大きな転換点と思われる。
今回の報告でどこまで、図式化ができるかはわからないのであるが、カフェージャンルの変容の流れと、カフェージャンル規制のあり方の展開を、1911年あたりから1945年あたりまでたどりたい。できることなら、あわせて戦後への展望も簡単に考察してみたい。
【報告者】斎藤光
【司会】中江桂子
【コーディネイター】神野由紀
【オンラインサポート】菊地映輝 鈴木亮太
【日時】2021年10月30日15:00~16:30 その後茶話会(自由参加)あり。
【参加方法】下記のGoogle Formより、ご連絡をお願いします。
 https://forms.gle/8hH9wbcVkAkohUa98


【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。
【参加方法】以下のURLかQRコードから参加申込フォームに移動し、参加申込をしてください。申し込み締切りは10月28日(木)の23:59までです。申込が完了された方は、申込時にご記入いただいたメールアドレスに29日(金)中に、当日参加用のzoomアドレスをコーディネーターがお送りいたします。
申し込みフォームURL
Google Form https://forms.gle/8hH9wbcVkAkohUa98

 

 

第22期 新風俗学教室 第5回 開催のお知らせ 2021/04/29
今年度の年間テーマは「考現学的アプローチの可能性」です。引き続きオンラインでの開催となります。
【テーマ】古ビルの考現学 −横浜、関内・関外地区を対象として−
【要旨】
 近年、都心に立地する築年数の古い低廉な雑居ビルの空間活用や、建物に集う人々によるコミュニティ等が注目されている。それらは利便性や経済的な観点だけではなく、利用者がリノベーションやDIY、装飾等によって空間を積極的に活用しやすいこと、また、ビルの来訪者によって建物のもつ雰囲気が共有されていることが一因と考えられる。発表者は、このような状況の土壌となる築古のビルの中でも、ある年代に建築された特定の空間構成や意匠を有するビル(以下、「古ビル」と称す)を、来訪者の立場から、可視化されたモノを中心とした空間の観察調査をおこなっている。
 一昨年におこなった神戸乙仲通界隈の古ビルを対象とした調査では、店舗から外部へあふれだしたモノを商業空間の「あふれだし」と称し、古ビルで実践されている空間活用の実態やコミュニティ、景観、また、そのような状況が生まれる背景について考察した。
 今回は、以前のあふれだし調査を踏襲し、横浜の関内・関外地区に立地する古ビルについて調査した。関内・関外地区は、主にアートやデザインに関連したクリエイティブな業種の事業者が入居しており、そこでは乙仲通界隈のようなあふれだしとは違う空間活用がなされていた。ここで一旦、都市空間におけるあふれだしの定義を整理し、可視化される文化的な熱量について、新たに「にじみだし」「かもしだし」という現象を紹介しながら議論をおこないたい。
【報告者】鈴木亮太
【司会】中江桂子
【コーディネイター】神野由紀
【オンラインサポート】菊地映輝
【日時】2021年5月29日(土曜日)15時~16時半
【懇親会】16時40分~17時半(参加は任意)
教室終了後はZOOMで懇親会を開きます。飲食しながら歓談しませんか。飲食物は各自ご用意ください。

【参加資格】
・現代風俗研究会の会員
・東京の会の名簿に登録がある方(新風俗学教室で過去に報告あるいは聴講をし、連絡先を用紙に記入した方)。
※上記参加資格者の方との同伴であれば上記以外の方でも参加可能です。資格外の方が一緒に参加される場合は、事前申し込みの際、必ずその旨お知らせください。
※会員というのは、現代風俗研究会に会費を支払い、入会している方を指します。東京の会の名簿に登録がある方も資格者です。ただしフェイスブックやツイッターなどを登録(フォロー)しているだけの方は、会員ではありません。
【参加方法】以下のURLかQRコードから参加申込フォームに移動し、参加申込をしてください。申し込み締切りは5月27日(木)の23:59までです。申込が完了された方は、申込時にご記入いただいたメールアドレスに28日(金)中に、当日参加用のzoomアドレスをコーディネーターがお送りいたします。
申し込みフォームURL
https://forms.gle/XA5RkEi5Yf8cy3FB8

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