2011年度7月例会のご案内 2007/07/16
日時:7月23日(土)14時~17時
会場:徳正寺さん
    http://www.genpoo.org/images/map.JPG
報告者:大淵裕美さん


テーマ:妊娠と食事をめぐる悩み・楽しみ
    ―ある初産婦の妊娠日記とインタビューを事例に


晩婚化、少子化が進み、子どもが少なくなったと言われています。毎年発表される合計特殊出生率の数値を聞き、その上昇下降に一喜一憂する人々もいます。しかしながら、子どもの数は減ったのに、妊娠中の女性の食生活については、とやかく言われる機会が増えているのではないか?という印象を持ちます。

2008年、厚生労働省は『妊産婦の食生活指針』を策定し、妊娠・授乳中の理想の食生活を提示しました。毎月の妊娠検診では、女性たちは、医師や助産師から体重が増えすぎだと怒られたり、ファーストフードを食べてはいけないと言われたり、鉄分の多いレバーを薦められたりします。

もちろん、古くからおばあちゃんの知恵袋的な妊娠・授乳期の食物規制や推奨がありました。現代では、食をめぐる環境が大きく変化するだけでなく、女性自身が自分の身体の美しさを保ちたいと思う気持ちも強く働いていると思います。


妊娠・授乳期の女性たちは、世相によって変化する食物規制や推奨にもまれながら、どのような食生活を送っているのでしょうか?三度の食事や間食では、何をどのように、どのような気持ちで摂取しているのでしょうか。


2007年に娘を出産してから、妊娠・授乳期の食生活について深く考える機会をもってきました。なかでも、今回の報告では、2010年4月末に第一子を出産したAさん(27歳)をとりあげます。彼女には、2009年11月中旬から2010年5月初旬までの約半年間、日記の記録をお願いし、6回インタビューを行いました。

Aさんにとって最も身近な先輩ママであるワタシトの関わりを通して、最近の妊娠ライフについてお話したいと思います。参加者の皆様からも、妊娠中の食事にまつわる思い出話やエピソードをお教えいただけたらと思います。

 

 

2011年度5月例会のご案内 2007/07/16
日時:5月14日(土)14時~17時
場所:徳正寺さん
報告者:永井良和さん

テーマ:「書字と文体の自分史」

 さいきん、手書きで手紙を書かれたことはあるでしょうか。年賀状や、お見舞いくらいでしょうか。若い世代の方の情報のやりとりやあいさつは、携帯電話をつかって電子メールで交わされていることも多いと思います。手書きの風俗は、このままほろぶのでしょうか。

 私は1960年生まれなので、クレヨン、鉛筆、筆、万年筆、ガリ版用の鉄筆などなど、たくさんの筆記具をつかってきました。書くために、また読んでもらうために、青焼きコピーも、和文タイプライターも、ワードプロセッサーも、パーソナルコンピューターも利用してきました。気づけば、手書きのノートやカード、それに印刷したものが山のように残されています。その山の一部を崩して紹介します。「書く」ための技法が、文体や思想?にどんなふうに作用するのかを考えるきっかけになればと思っています。(永井良和)

 

 

2011年度3月例会のご案内 2007/07/16
テーマ:「兎をめぐる物語」

日時:3月26日(土)午後2時~5時

報告者:森治子

場所:徳正寺さん(下京区四条富小路下る)

 大学院生のときから長く、兎について調べてきました。これまで、「子どもと兎」「婦人と兎」「博覧会と兎」「お金儲けと兎」「戦争と兎」「ファッションと兎」といったことを調べてきましたが、じつのところ、私は兎がそれほど好きではありません。兎はほんとうにかわいい生きものなのでしょうか。

 3月の例会では、近代から現代までの兎の風俗について報告したいと思います。井上章一さんからは、バニーガールも?と言われましたが、そこまでお話しできるかどうか…。今年はちょうど卯年です。参加者のみなさんにも、兎にまつわるエピソードや思い出をお話しいただきたいと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

2011年度1月例会のご案内 2007/07/16
●テーマ:風俗としてのキリスト教

●要旨
 日本近代におけるキリスト教受容史/排斥史は、もっぱら信仰の次元で語られてきました。しかし、わたしは風俗史からもとらえなおしうると思います。クリスマス、バレンタイン、擬似教会風結婚式、ミッションスクール幻想等々。そして、キリスト教経由の風俗は、年々もりあがっているようにも見うけます。この現象をとらえるチームが、こしらえられないものでしょうか。

●日時:1月29日(土)午後2時~午後5時

●報告者:井上章一

●場所:徳正寺さん

 

 

2010年度総会開催のお知らせ 2007/07/16
社団法人現代風俗研究会の総会を以下の要領で開催します。年末のお忙しい時期だと存じますが、ぜひご出席願います。


 日時  12月4日(土)
 場所  京都精華大学 黎明館 L-103

※会場へのアクセス
 http://www.kyoto-seika.ac.jp/access/index.html


■主な議題(予定)

 (1)平成20年度事業報告及び収支決算についての事項
 (2)平成21年度事業計画及び収支予算についての事項
 (3)「橋本峰雄賞」発表・贈呈式
 (4)その他



■プログラム

 13:30~  受付開始
 14:00~15:00  総会・選挙
 15:00~17:00  年間テーマ基調報告(約1時間)
 18:00~ 懇親会(三条京阪まで移動します)


■基調報告

 テーマ:「『穴』の風俗 ことはじめ」
 報告者:鵜飼正樹

 9月例会に続き、鵜飼正樹が報告することになりました。五十路を越えたにもかかわらず、酷使されています。現風研の屋台骨を支える気などぜんぜんないのに。穴のあいたぞうきんみたいに、ボロボロになりつつあります。

 テーマはその「穴」です。
 「穴」の風俗とは? 「フーゾクの穴場」ならわかるけど、とおっしゃる方があるかもしれません。だけど、「穴」の風俗なんです。

 子どものころ、壁に穴があると、のぞきたくなる子でした。実は今でもそうです。だけど、不審者として警察に通報されては困るので、最近はのぞかないようにしています。

 また、穴があると、指をつっこみたくなる子でもありました。これは今でもときどき、人目につかないところで実践しています。

 穴があると、中に入ってみたくなる子でもありました。最近、ある小学校の校庭にあった砂山の土管トンネルの中に入ろうとしたところ、いつのまにか自分が大きくなっていて入れないことに気づき、愕然としてしまいました。

 なにゆえに、穴は私を魅惑してやまないのか?
 そもそも、穴とは何なのか?

 人は穴から生まれ、死ねば穴の中に埋められる。人体にも穴があり、宇宙にも穴がある。アメリカにはルイジアナがあるし、イギリスにはダイアナがいるし、アマゾンにはアナコンダがいる。あなかしこ。
というわけで、「穴」という補助線を引くことで、何が見えてくるのか。乞うご期待!

 


■過去ログ

 

 

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