第3回例会「萌えるるぶ」 2007/07/16
第3回例会のテーマ「萌えるるぶ」

 20世紀から現在に至る社会現象の1つに「おたく」の顕在化・社会化が指摘できます。東京・秋葉原や大阪・日本橋が「おたく」の聖地と変貌し、それに連動して、コンセプト喫茶と総称される店舗が展開しました。その代表格が「メイド喫茶」。今や、「おたく」が癒される場というだけでなく、現代日本文化の発信源となり、海外から見学に訪れる場に成熟しています。今回は、その「メイド喫茶」に焦点を当てて、その系譜や実態、社会的背景などを、現場に精通した方々から、お聞きしたいと思います。

 なお、例会のテーマ名は、日本有数の観光地となった秋葉原を紹介する『萌えるるぶ』(JTB「るるぶ」シリーズ)に由来します。

 今回も、ユルいテーマを真面目にガクモンしてみましょう。しかし、当日は、報告者やコメンテータに「萌え」る野郎どもが続出することを、一番、心配しています(文責・内田忠賢)。


 日  時:2008年5月10日(土)14~17時

 報  告:長谷川未来さん(メイド喫茶研究家)
      「萌えるるぶ:東京アキバのメイド喫茶事情」

 コメント:「みる」さん(学生・メイド喫茶勤務)
      井上章一さん(国際日本文化研究センター教授)

 関連本紹介:松葉裕未さん(奈良女子大・学生)

 場  所:徳正寺さん(下京区四条富小路下る)

(地図)
 http://www.genpoo.org/images/map.JPG


・非会員の方のお問い合わせは、ホームページからお願いします。会員の方は、会報に掲載している内田先生のアドレスか、事務局もしくはホームページからお問い合わせください。

 

 

第2回例会・テーマ「温泉三昧」 2007/07/16
 私たちにとって、日常を忘れ、心も体もリラックスできる場、温泉。子供からお年寄りまで、様々な楽しみ方を与えてくれる温泉。旅館での卓球、娯楽場の射的、スマートボールも素敵です。物見遊山の代表格、温泉三昧。

 報告者は、昨年、『近代ツーリズムと温泉』を出された温泉博士、関戸明子さん。コメンテーターには、温泉三昧男、神田孝治さん。関連本紹介には、温泉娘、片山美穂さん。

 今回も、ユルいテーマを真面目にガクモンしてみましょう。当日は、温泉三昧が過ぎて、のぼせませんように。


 日時 2008年3月22日(土)

 報告:関戸明子さん(群馬大学・准教授)「近代ツーリズムと温泉」
 コメント:神田孝治さん(和歌山大学・准教授)
 関連本の紹介:片山美穂さん(奈良女子大学・学生)

 場所:京大会館213号室
 ※開催場所がいつもと異なります。

 会場アクセス
 ・京都駅D2乗り場から206系統「京大正門前下車」
 ・三条京阪京都バス17番乗り場出町柳経由系統「荒神橋」下車
 ・京阪電車「丸太町駅」下車徒歩7分


※非会員の方のお問い合わせは、ホームページからお願いします。会員の方は、会報に掲載している内田忠賢先生(奈良女子大学教授)の連絡先に、直接お問い合わせいただいても問題ありません。

http://www.genpoo.org/

 

 

第1回例会「グルメ(食べ歩き)番組」 2007/07/16
 日時 2008年2月2日(土)14時~17時
 場所 徳正寺さん(京都市下京区富小路四条下る)


 TVでは、どの局でも、連日、グルメ(食べ歩き)番組が多数、放送されている。なぜか、衰えを知らないグルメ(食べ歩き)番組。ひょっとして、安直に制作されているのか。それとも、綿密な取材に基づくスゴイ番組か。制作現場では、どんな苦労があるのだろう。タレントの選び方は……?

 「物見遊山の風俗」の第1回例会は、番組制作の第一線に携わる方をお招きして、現場の話をお伺いします。乞ご期待。


・ご報告
 「グルメ番組の裏側」
  栗田正和さん(朝日放送プロデューサー)

・コメント(予定)
 熊谷真菜さん(日本コナモン協会会長、たこ焼き研究家)

・関連本の紹介
 成田智香さん(奈良女子大学)


・会場までの地図(Yahoo!地図情報)
 http://www.genpoo.org/images/map.JPG

 

 

2007年度総会報告 2007/07/16
 2007年12月1日、京都精華大学清風館C101号教室にて現代風俗研究会総会が開催されました。総会では2008年度の年間テーマ「物見遊山の風俗」について、内田忠賢さんが基調報告を行ないました。

 基調報告の最初に、過去の現風研の年間テーマや既存の先行研究を題材として「物見遊山」というテーマ設定について説明がありました。内田さんは、「物見遊山」について「どこかに行って何かを見る」という程度の通俗的な意味合いだけにとどまらず、教育、参加、体験など、さまざまな要素を含むものとして「物見遊山」を捉えていました。

 「物見遊山」の概論的な説明の後に、具体的な事例を挙げながら報告が進められました。第1の事例として、「物見遊山と教育」について、戦中期の東京女子高等師範学校(現・お茶の水女子大学)の満州旅行が取り上げられました。報告では、当時の旅行コースの他、修学旅行生たちの旅行記も紹介されました。旅行記から判明した意外な事実は、軍国主義下の修学旅行生の中に、当時の満州支配のあり方に批判的な目を持つ者がいたことです。執筆者たちへの聞き取りで「おそらく軍部の人は中身を見なかったのでしょう」と聞かされたそうですが、これは貴重な資料だと思います。

 第2の事例として「物見遊山と体験(異世界体験)」について、「船橋ヘルスセンター」を取り上げ、植木等主演の『ニッポン無責任野郎』が流されました。主役が「ハワイに行くんだよ」と言って船橋ヘルスセンターへ新婚旅行に行き、世界各地を疑似体験する様子が紹介され、その後に船橋ヘルスセンターの興亡史について説明が加えられました。

 第3の事例として「物見遊山と参加」について、大峰山における修験(しゅげん:山伏の修行)を取り上げました。この事例はプロの山伏(?)のものではなく、一般人が定期的に修験を体験するものです。報告では、修験者全員が登山するのではなく、待合所で待っている者がいることや、修験より参加者同士の交流を楽しみにする人もいる様子が紹介されました。最後の事例として、内田さんが調査と参加を継続している「よさこい」の事例を取り上げました。よさこいの事例では、参加者どうしの連帯感や地域性という観点も出しつつ、実際の上演が「なんでもあり」になっているという面白さも紹介されました。

 以上の具体例を示した後、「物見遊山の風俗」の例会案について説明が行なわれました。例会の進め方と年報編集については、会員の意見を取り入れながら進めるとのことなので、アイデアをお持ちの方はこの機会にご連絡ください。

 現風研では、2004年に「移動の風俗」を年間テーマとしています。「移動の風俗」では移動そのものをテーマとしていましたが、今回の「物見遊山の風俗」では、「移動の先にあるもの」「移動してやること」に視点が向けられることになります。2008年度は、たとえば「教育」「体験」「参加」など、移動した先にあるものを中心として、その周辺を含めた事象を「物見遊山の風俗」として取り上げることになると思います。
 この文章は、私のほうで「教育」「体験」「参加」という論点を立て、参加できなかった方にも伝わるように書いたつもりです。ただし内田さんはこのような簡略化を行なっていないため、報告の「射程の広さ」が損なわれたかもしれません。私が再現できなかった点は、皆さんご自身が例会に参加することを通じて体験していただければ幸いです。(相原すすむ)

 

 

2006年総会案内 2007/07/16
2007年度の年間テーマは

『駅前』で観測する。『観測』を考える

です。


(1)今年度観測テーマと基調報告
 今年度は1年を通して、駅前でいろんな観測をしながら、観測について考えます。

 皆様にいただいたアンケートの自由回答から選びました。なぜ「駅前」なのかというと、いろんな観測が出来るからです。アンケートの選択肢に挙げた全ての観測ができます。駅前で、カップルを観 測するもよし、町名案内板を集めるもよし、交通量調査する人(観測する人)を観測するもよし、男性ピアスやマニュキアをしている人を数えるもよし、はきものや帽子を調べてもよし、駅前商店街や駅前の百貨店などを調べるもよし、駅前のホテルを調べるもよし、そして、もちろん交通機関を調べるのもよしです。みなさんに取ってなにがしか興味がある観測対象があるのではないでしょうか。

 また駅は多くの方にとって通勤、通学、遊び等でよく利用する場所です。駅前に行く機会がたくさ
んあるということです。つまりそれだけたくさんの観測する機会があるということです。テーマを決めて、行く度に1分間観測すれば立派な定点観測の出来上がりです。いろんな駅を観測することで比較観測もできます。なお、駅をあまりご利用にならない方や駅まで遠い方もいらっしゃると思いますので、バス停前も可とします。空港前でも可です(笑)

 基調報告では「なぜ『駅前』で観測か」「観測とは何か(観察との違い)」「現風研の観測の30年」等をお話ししたいと考えています。また、みんなで企画を考えるワークショップも考えてます。


(2)ハガキ観測報告コンテスト
 1年間を通してみなさんがお住まいもしくは勤務先や学校の最寄り駅を観測してもらいます。そして、隔月お題を決め、その観測をはがきに書いて送ってもらい、例会の懇親会でコンテスト、投票を行ない、一番良かったものには観測に因んだ賞品(送料の方が高い、安価なもの)を贈呈します。

 応募形式は「ハガキ」(もしくは官製ハガキサイズの用紙)。原則、ハガキ1面ですが、宛名面の下半分に解説・感想を書いても構いません。複数の観測したい場合は複数毎の応募でも構いません。

 手書きでもパソコンでも構いません。絵でも写真でも文字だけでも構いません。観測内容及びハガキへの書き方が審査の基準となります(と思います)。
応募資格はありません。会員外でも結構ですので、興味のある人に教えて下さい。

 第一回目のお題は「駅前の大きさを測る」です。

 また、駅前写真も送ってください。観測対象の駅だけでなく、仕事、遊び、旅行等で訪れた駅前の風景や人通り等の写真を説明とともに送ってください(写真はメール可)。観測はなくてもいいです。
 
 お題も募集しています。賞品提供者を募集しています(笑)

※お断り:優秀作品(もしくは全作品)は年報に掲載させていただきます。また送っていただいた全作品は年報発行後、お返しします。


(3)駅前観測ツアー
 第1回ツアーを2006年11月25日に行ないます。京都・京都中央郵便局前に13時集合です。いろんな駅前を見に行く予定です(範囲は未定)。参加される方は必ずやまだまでご連絡ください。


(4)野外活動研究会とのコラボレーション観測
 現風研の会員でもある岡本信也さん主宰の名古屋・愛知を中心に活動する「野外活動研究会」(通称「野外研」)との合同観測を計画しています。具体的な内容は検討中ですが、まずは2006年11月23日(木・祝)に行なわれる野外研のフィールドワークにお邪魔させてもらいます。

「野外活動研究会 2006年度 定期フィールド 名古屋市東区 筒井・黒門・車道フィールド」
 東区のこの地区は、戦前より筒井・車道・大松などの商店街が栄え、かつては大変な賑わいを見せた。今も木造家屋が軒を連ね、そこかしこに下町らしい雰囲気を残している。白壁界隈とは趣を異にした、庶民の暮らしが垣間見えるエリアを歩く、文化のみちフィールドワーク第2弾!

名古屋市地下鉄桜通線「車道駅」下車、桜通りの北側歩道に午前10時集合です。参加される方は必ずやまだまでご連絡ください。

 今年度は聞くだけでなく実際に参加して観測する1年です。皆様のご参加をお待ちしております(文責:やまだますみ) 。

 


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