第5回例会「お祭り観光」 2007/07/16
 かつて、柳田國男は、神様を祭ること(祭祀)が、庶民の祭り(祭礼)に成長する際、見物人の存在が重要だと説いた。そして祭礼の醍醐味は、神事ではなく、人々に見せるための風流(ふりゅう、付け祭り)だと言った。そんな、大御所の蘊蓄など、どうでも良い。多くの祭りやイベントは、やって楽しい、見て楽しい。神様が登場しない現代の祭りだって、十分、楽しい。

 夏から秋に開催される、国内の観光ツアーに、お祭り見物(一部、体験を含む)が組み込まれている。お祭りを梯子するツアーも多い。イベント化した大規模な祭りの日程は、開催地が近い場合、上手い具合に、微妙にズレながら連続する。東北三大(四大)祭、四国の祭り…。お祭りを観光の目玉にする取り組みには、地元の人々だけでなく、観光庁を新設する政府や各自治体も熱心である。

 今回は、現代のお祭り事情に詳しい文化人類学者が、話題を提供して下さいます。例会を「お祭り」の雰囲気にすべく、皆様、お召し物ほか一工夫してお運び下さい(文責 内田忠賢)。


 日時  2008年9月13日(土)14~17時

 報告 ; 阿南透さん(江戸川大学・教授)
 コメント : 濱千代早由美さん(皇學館大学・講師)
 関連本紹介 : 塩島あゆ子さん(奈良女子大・学生)

 場所 : ウイングス京都 ビデオシアター
      http://www.wings-kyoto.jp/01wings/03access.html


 ※いつもと開催場所が異なります。ご注意下さい。

 

 

第4回例会「ガイドブック」 2007/07/16
 旅先で、ガイドブックに載っていた写真と同じ風景を目にして、素朴に感激している自分に驚くことがあります。それやったら、旅行、行かんでも、エエんとちゃうの?と自ら突っ込みを入れます。観光人類学でよく使う実例ですが、旅なれた地理学者の私も逃れられません。

 一方、そんな世俗的な感激こそ、物見遊山の醍醐味やないかと開き直りたくなります。ガイドブックに振り回される人、ガイドブックを徹底研究・活用する人。それに対して、ガイドブック側も、制作に一工夫、二工夫を凝らします。

 人生色々、ガイドブックも色々。京都のガイドブックで、最近、新機軸が登場しました。ワンテーマ、ワンコインの文庫版ガイドブック、らくたび文庫。商品、飲食店とのタイアップを優先しない、ユニークなガイドブック。その誕生の裏側を垣間見たいと思います。乞ご期待(文責・内田忠賢)。


 ・日時 2008年7月19日(土)14~17時
 
 ・報告 
  山村純也さん(京の旅企画・㈱らくたび代表) 
 「ポケットに京都ひとつ:らくたび文庫誕生と新展開」

 ・コメント
  常見耕平さん(多摩大学・教員)

 ・場所
  徳正寺さん(下京区 市場富小路下る)
  http://www.genpoo.org/images/map.JPG


・非会員の方のお問い合わせは、ホームページからお願いします。会員の方は、会報に掲載している内田先生のアドレスか、事務局もしくはホームページからお問い合わせください。

 

 

2007年9月例会案内 2007/07/16
例会テーマ
「余は如何にして街角観測者となりし乎」


日時:2007年9月29日(土)14時~
場所:徳正寺さん(京都市下京区富小路四条下ル)


 従来から、例会に「参加型」を取り入れたいと考えておりました。

 そこで、最終回は参加者全員で観測を行い(無理強いはしませんのでご安心のほどを)、その結果について報告(自慢?)しあいながら、「観測」とは何かについて考えていきたいと思います。

 さあ、みなさんも秋の京都でdetectiveな時間を過ごしてみませんか。

 蛇足ですが、例会のタイトルに内村鑑三の著書名を拝借しました。これを拝借して本のタイトルにしているもの多いですね。

 

 

第3回例会「萌えるるぶ」 2007/07/16
第3回例会のテーマ「萌えるるぶ」

 20世紀から現在に至る社会現象の1つに「おたく」の顕在化・社会化が指摘できます。東京・秋葉原や大阪・日本橋が「おたく」の聖地と変貌し、それに連動して、コンセプト喫茶と総称される店舗が展開しました。その代表格が「メイド喫茶」。今や、「おたく」が癒される場というだけでなく、現代日本文化の発信源となり、海外から見学に訪れる場に成熟しています。今回は、その「メイド喫茶」に焦点を当てて、その系譜や実態、社会的背景などを、現場に精通した方々から、お聞きしたいと思います。

 なお、例会のテーマ名は、日本有数の観光地となった秋葉原を紹介する『萌えるるぶ』(JTB「るるぶ」シリーズ)に由来します。

 今回も、ユルいテーマを真面目にガクモンしてみましょう。しかし、当日は、報告者やコメンテータに「萌え」る野郎どもが続出することを、一番、心配しています(文責・内田忠賢)。


 日  時:2008年5月10日(土)14~17時

 報  告:長谷川未来さん(メイド喫茶研究家)
      「萌えるるぶ:東京アキバのメイド喫茶事情」

 コメント:「みる」さん(学生・メイド喫茶勤務)
      井上章一さん(国際日本文化研究センター教授)

 関連本紹介:松葉裕未さん(奈良女子大・学生)

 場  所:徳正寺さん(下京区四条富小路下る)

(地図)
 http://www.genpoo.org/images/map.JPG


・非会員の方のお問い合わせは、ホームページからお願いします。会員の方は、会報に掲載している内田先生のアドレスか、事務局もしくはホームページからお問い合わせください。

 

 

第2回例会・テーマ「温泉三昧」 2007/07/16
 私たちにとって、日常を忘れ、心も体もリラックスできる場、温泉。子供からお年寄りまで、様々な楽しみ方を与えてくれる温泉。旅館での卓球、娯楽場の射的、スマートボールも素敵です。物見遊山の代表格、温泉三昧。

 報告者は、昨年、『近代ツーリズムと温泉』を出された温泉博士、関戸明子さん。コメンテーターには、温泉三昧男、神田孝治さん。関連本紹介には、温泉娘、片山美穂さん。

 今回も、ユルいテーマを真面目にガクモンしてみましょう。当日は、温泉三昧が過ぎて、のぼせませんように。


 日時 2008年3月22日(土)

 報告:関戸明子さん(群馬大学・准教授)「近代ツーリズムと温泉」
 コメント:神田孝治さん(和歌山大学・准教授)
 関連本の紹介:片山美穂さん(奈良女子大学・学生)

 場所:京大会館213号室
 ※開催場所がいつもと異なります。

 会場アクセス
 ・京都駅D2乗り場から206系統「京大正門前下車」
 ・三条京阪京都バス17番乗り場出町柳経由系統「荒神橋」下車
 ・京阪電車「丸太町駅」下車徒歩7分


※非会員の方のお問い合わせは、ホームページからお願いします。会員の方は、会報に掲載している内田忠賢先生(奈良女子大学教授)の連絡先に、直接お問い合わせいただいても問題ありません。

http://www.genpoo.org/

 


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