2008年度総会開催のお知らせ 2007/07/16
社団法人現代風俗研究会の総会を以下の要領で開催します。年末のお忙しい時期だと存じますが、ぜひご出席願います。


 日時  12月6日(土)
 場所  京都精華大学 黎明館 L-103

※会場へのアクセス
 http://www.kyoto-seika.ac.jp/access/index.html

※今までの会議室は別の学会が使用しますので、会場をお間違えないようお気をつけください。



■主な議題(予定)

 (1)平成20年度事業報告及び収支決算についての事項
 (2)平成21年度事業計画及び収支予算についての事項
 (3)「橋本峰雄賞」発表・贈呈式
 (4)その他



■プログラム

 13:30~  受付開始
 14:00~15:00  総会・選挙
 15:00~17:00  年間テーマ基調報告(約1時間)
 17:30~ 懇親会



■年間テーマ基調報告

 2009年度年間テーマ「プロレスが残した風俗」(仮)  
 「力道山―プロレスと世間がリンクしていた時代―から始めよう!」
 講演:岡村正史(岡田正)


 プロレスはいまやジャンルとしては衰退してしまったと言っていいでしょう。テレビのゴールデンタイムからはずれて20年になります。努力をしなければ手軽には見ることができないジャンルになりました。つまり、よほど熱心なマニア層の独占物に近い存在と化したのです。存在と化したのです。プロレスの話題を出すと、ファンは熱いトークを展開するものの、そうでない人はシラケる。そんな状態になってしまいました。つまり、一般的話題になりにくいジャンルであり、現代風俗研究会でも取り上げられることはけっして多くなかったと思います。

 プロレスそのものは衰えたけれど、力道山がこのジャンルを日本に定着させてから50数年が経過しています。プロレスが日本社会に与えた影響って皆無なのでしょうか。

 たとえば、タッグ、デスマッチ、場外乱闘、ヒールといった言葉はすっかり一般化しています。「ドロップキック」と聞いて、あなたはプロレスとラグビーのどちらを連想しますか。広辞苑にはラグビー用語としてしか載っていませんが、プロレスの技を連想する人の方が多いのではないでしょうか。永田町の政治の駆け引きって何かプロレスに似ていると思いませんか。そう言えば、レスラー出身の国会議員って多いと思いませんか。覆面をつけたまま県会議員をやった人すらいましたよね。あるいは、スポーツ選手が入場曲に合わせて登場する光景は当たり前になりましたが、これってプロレスが先鞭をつけたのです。

 年間テーマを「プロレスが残した風俗」(仮)としましたが、プロレスを真正面から取り上げるのではなく、むしろプロレスから派生したもの、あるいは世間をプロレス的に見たらどのように語れるのか、などを追求したいと思っています。ひょっとすると、まったく新しい角度から日本の風俗を見る眼が得られるかもしれません。

 プロレス好きも、プロレス嫌いもご参集ください。
 12月6日は、とりあえず力道山の話から始めることにしましょう。

 

 

第5回例会「お祭り観光」 2007/07/16
 かつて、柳田國男は、神様を祭ること(祭祀)が、庶民の祭り(祭礼)に成長する際、見物人の存在が重要だと説いた。そして祭礼の醍醐味は、神事ではなく、人々に見せるための風流(ふりゅう、付け祭り)だと言った。そんな、大御所の蘊蓄など、どうでも良い。多くの祭りやイベントは、やって楽しい、見て楽しい。神様が登場しない現代の祭りだって、十分、楽しい。

 夏から秋に開催される、国内の観光ツアーに、お祭り見物(一部、体験を含む)が組み込まれている。お祭りを梯子するツアーも多い。イベント化した大規模な祭りの日程は、開催地が近い場合、上手い具合に、微妙にズレながら連続する。東北三大(四大)祭、四国の祭り…。お祭りを観光の目玉にする取り組みには、地元の人々だけでなく、観光庁を新設する政府や各自治体も熱心である。

 今回は、現代のお祭り事情に詳しい文化人類学者が、話題を提供して下さいます。例会を「お祭り」の雰囲気にすべく、皆様、お召し物ほか一工夫してお運び下さい(文責 内田忠賢)。


 日時  2008年9月13日(土)14~17時

 報告 ; 阿南透さん(江戸川大学・教授)
 コメント : 濱千代早由美さん(皇學館大学・講師)
 関連本紹介 : 塩島あゆ子さん(奈良女子大・学生)

 場所 : ウイングス京都 ビデオシアター
      http://www.wings-kyoto.jp/01wings/03access.html


 ※いつもと開催場所が異なります。ご注意下さい。

 

 

第4回例会「ガイドブック」 2007/07/16
 旅先で、ガイドブックに載っていた写真と同じ風景を目にして、素朴に感激している自分に驚くことがあります。それやったら、旅行、行かんでも、エエんとちゃうの?と自ら突っ込みを入れます。観光人類学でよく使う実例ですが、旅なれた地理学者の私も逃れられません。

 一方、そんな世俗的な感激こそ、物見遊山の醍醐味やないかと開き直りたくなります。ガイドブックに振り回される人、ガイドブックを徹底研究・活用する人。それに対して、ガイドブック側も、制作に一工夫、二工夫を凝らします。

 人生色々、ガイドブックも色々。京都のガイドブックで、最近、新機軸が登場しました。ワンテーマ、ワンコインの文庫版ガイドブック、らくたび文庫。商品、飲食店とのタイアップを優先しない、ユニークなガイドブック。その誕生の裏側を垣間見たいと思います。乞ご期待(文責・内田忠賢)。


 ・日時 2008年7月19日(土)14~17時
 
 ・報告 
  山村純也さん(京の旅企画・㈱らくたび代表) 
 「ポケットに京都ひとつ:らくたび文庫誕生と新展開」

 ・コメント
  常見耕平さん(多摩大学・教員)

 ・場所
  徳正寺さん(下京区 市場富小路下る)
  http://www.genpoo.org/images/map.JPG


・非会員の方のお問い合わせは、ホームページからお願いします。会員の方は、会報に掲載している内田先生のアドレスか、事務局もしくはホームページからお問い合わせください。

 

 

2007年9月例会案内 2007/07/16
例会テーマ
「余は如何にして街角観測者となりし乎」


日時:2007年9月29日(土)14時~
場所:徳正寺さん(京都市下京区富小路四条下ル)


 従来から、例会に「参加型」を取り入れたいと考えておりました。

 そこで、最終回は参加者全員で観測を行い(無理強いはしませんのでご安心のほどを)、その結果について報告(自慢?)しあいながら、「観測」とは何かについて考えていきたいと思います。

 さあ、みなさんも秋の京都でdetectiveな時間を過ごしてみませんか。

 蛇足ですが、例会のタイトルに内村鑑三の著書名を拝借しました。これを拝借して本のタイトルにしているもの多いですね。

 

 

第3回例会「萌えるるぶ」 2007/07/16
第3回例会のテーマ「萌えるるぶ」

 20世紀から現在に至る社会現象の1つに「おたく」の顕在化・社会化が指摘できます。東京・秋葉原や大阪・日本橋が「おたく」の聖地と変貌し、それに連動して、コンセプト喫茶と総称される店舗が展開しました。その代表格が「メイド喫茶」。今や、「おたく」が癒される場というだけでなく、現代日本文化の発信源となり、海外から見学に訪れる場に成熟しています。今回は、その「メイド喫茶」に焦点を当てて、その系譜や実態、社会的背景などを、現場に精通した方々から、お聞きしたいと思います。

 なお、例会のテーマ名は、日本有数の観光地となった秋葉原を紹介する『萌えるるぶ』(JTB「るるぶ」シリーズ)に由来します。

 今回も、ユルいテーマを真面目にガクモンしてみましょう。しかし、当日は、報告者やコメンテータに「萌え」る野郎どもが続出することを、一番、心配しています(文責・内田忠賢)。


 日  時:2008年5月10日(土)14~17時

 報  告:長谷川未来さん(メイド喫茶研究家)
      「萌えるるぶ:東京アキバのメイド喫茶事情」

 コメント:「みる」さん(学生・メイド喫茶勤務)
      井上章一さん(国際日本文化研究センター教授)

 関連本紹介:松葉裕未さん(奈良女子大・学生)

 場  所:徳正寺さん(下京区四条富小路下る)

(地図)
 http://www.genpoo.org/images/map.JPG


・非会員の方のお問い合わせは、ホームページからお願いします。会員の方は、会報に掲載している内田先生のアドレスか、事務局もしくはホームページからお問い合わせください。

 


■過去ログ

 

 

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