第17期・新風俗学教室第1回開催のお知らせ | 2007/07/16 |
第16期「趣味の風俗」はいずれの回も盛会となり、東京の会を無事に再スタートさせることが出来ました。本会を支えてくださったみなさまに心よりお礼申し上げます。
第17期のテーマは「音楽をめぐる風俗」です。社交ダンスやアイドルファン、オーディオ・マニアなど音楽に関連するさまざまな風俗を取り上げていきます。
会場では、報告希望者を随時受け付けています。なお東京の会では、新人会員の報告者を発掘していきたいと考えています。まだご報告されていない古参会員のみなさまも含めまして、ご協力をお願いします。
【テーマ】「戦前のルンバ受容」
【報告者】細川周平(国際日本文化研究センター)
【司会】神野由紀
【コーディネイター】中江桂子
【報告要旨】
ルンバは1920年代に国際的な人気を得たアフロキューバ音楽、ソンの海外での俗称で、1930年の「南京豆売り」が北米より伝えられて以来、日本でも親しまれた。当初、特徴あるポリリズムは「デタラメ」と評されることもあり、社交ダンスとして日本人には踊りづらく、全体として1920年代以来のタンゴの浸透には遠く及ばなかった。それでも1931年以来、「南京豆売り」には5つ以上の訳詞と録音がある他、服部良一をはじめとする作曲家によるルンバ歌謡が戦前だけで10数曲記録されている。ルンバのリズムを取り入れた民謡編曲が数曲録音されている。これらは戦前の作編曲家の異国趣味的好奇心をよく示している。また1937年、キューバの五重奏団が東京のダンスホール・フロリダに出演した際には大きな反響を呼んだが、物珍しさが先立ち、踊る客は少なかったらしい。しかしその直後から、レビューでルンバが採用され、ステージダンスとしてある程度の地歩を得た。これにはジョージ・ラフト主演の映画『ルンバ』や『ボレロ』の影響もあるだろう。
ルンバの受容はメディア、イメージ、人気など多くの点でタンゴと好対照を成している。本発表はモノ、音、人、情報、知識の流れからダンス音楽受容の全体的なプロセスを俯瞰する事例研究で、戦前昭和がキューバ音楽をどう知覚し、咀嚼して地元聴衆に差し出したのかを考えてみたい。
【参加費】
教室では、毎回、会場費として100円を集めています。ご協力をお願いいたします。事前に参加申請する必要はありません。直接、会場へお越し下さい。
【懇親会のご案内】
毎回、教室終了後、懇親会を開いています。
手弁当でご報告いただく報告者へのささやかなお礼の意味を持っています。教室では聞けなかった話や質問などの機会でもあります。この懇親会にも、ご参加くださいますようお願いいたします。
【日時】 2013年11月2日(土曜日)午後3時~6時
【会場】関東学院大学 関内メディアセンター(8階) M―806会議室
※当日はビルの正面入り口が閉まっています。夜間通用口をご利用ください。
http://univ.kanto-gakuin.ac.jp/modules/media7/
【場所】横浜市中区太田町2-23
【最寄り駅】
みなとみらい線日本大通り駅1番出口より徒歩5分
みなとみらい線馬車道駅5番出口より徒歩5分
JR関内駅北口より徒歩5分
地下鉄関内駅1番出口より徒歩5分
第16期・新風俗学教室第8回開催のお知らせ | 2007/07/16 |
【テーマ】「鉄道趣味の地平線――趣味を捉える枠組みについての一考察」
【報告者】塩谷昌之
【司会】中江桂子
【コーディネイター】神野由紀
【報告要旨】
日本における鉄道趣味は、長きに渡って醸成されてきた。そのファンの分布は広く、あらゆる世代を網羅し、現代においても一定の勢力を保っている。近年、各種メディアにおいてその姿を見ることも珍しくはないだろう。
鉄道趣味は、たとえばよく耳にするような乗り鉄、撮り鉄等の動詞形の表現、また模型、収集、研究等の数多くの分野の存在から窺えるように、人と鉄道との積極的な関わりを、様々な形式で保持している。その多様な趣味活動の在り方を概観し、具体的な遊びに視点を置くことで、趣味という領域の持つ広がりをより深く意識することができる。
趣味の研究はこれまで、様々な分野で行われてきた。本報告では、先行して積み重ねられてきた研究を系譜的に追いかけ、とりわけブルデューの「場」の理論について検討しながら、鉄道趣味というジャンルの中で息づく人々の姿を捉える、新たな分析枠組みを探っていきたい。
【参加費】
教室では、毎回、会場費として100円を集めています。
ご協力をお願いいたします。事前に参加申請する必要はありません。直接、会場へお越し下さい。
【懇親会のご案内】
毎回、教室終了後、懇親会を開いています。
手弁当でご報告いただく報告者へのささやかなお礼の意味を持っています。教室では聞けなかった話や質問などの機会でもあります。この懇親会にも、ご参加くださいますようお願いいたします。
【日時】 2013年7月27日(土曜日)午後3時~6時
【会場】成蹊大学丸の内サテライトオフィス
【場所】千代田区丸の内3-2-3 富士ビル4階(丸の内仲通りに面する)412室
【最寄り駅】
JR東京駅丸の内口(徒歩約5分)、同有楽町駅北口(徒歩約3分)、
東京メトロ丸の内線東京駅(徒歩約5分)、同有楽町線有楽町駅A1番出口(徒歩約1分)、同千代田線二重橋駅1番出口(徒歩約1分)、同日比谷線日比谷駅A3番出口(徒歩約2分)
第16期・新風俗学教室第7回開催のお知らせ | 2007/07/16 |
注目されている気鋭の研究者、飯田豊さんのご報告です。最近書かれている共著は以下の通りです。
・岡田朋之・松田美佐編『ケータイ社会論』有斐閣選書
・共著『IT時代の震災と核被害』インプレスジャパン
・五十嵐太郎編『ヤンキー文化論序説』河出書房新社
※告知が会報より先になってしまいますが、今後は発行日との兼ね合いで前後することをご了承願います。
【日時】2013年5月18日(土曜日)午後3時~6時
【テーマ】
「趣味のテレビジョン
― 技術思想としてのアマチュアリズム」
【報告者】飯田豊
【司会】神野由紀
【コーディネイター】加藤裕康
【報告要旨】
報告者はこれまで、日本における初期テレビジョンの技術史に取り組んできました。
具体的には、定時放送の開始(1953年)に先立って、博覧会や展覧会、百貨店の催事場などで人気を博していた公開実験に焦点をあて、当時いかなる利用の可能性が構想されていたのかを調査しています。
この研究会では、「趣味の風俗」という年間テーマに応えるかたちで、アマチュアによるテレビジョンの工作文化に焦点を当てたいと思います。日本では十五年戦争を挟んで、1930年頃と1950年頃の二度、受像機の自作ブームが起こっていました。
まず1930年頃には、かつてラジオの可能性に魅了されたアマチュア無線家たちが、ようやく欧米で芽生えつつあったテレビジョン技術に、新しい研究対象のひとつとして関心を向け、いち早く啓蒙活動を展開していました。この時期、アマチュアを対象とするテレビジョン製作の解説書も数多く出版されています。「趣味のテレビジョン」という報告タイトルは、そのうちの一冊の書名を借用しました。
それに対して1950年頃には、テレビの普及はアマチュアから生じるという見通しを持っていたNHKが、趣味としての受像機製作を促していました。彼らの多くは家庭にいち早く受像機を導入したうえ、全国各地で電器店を営んでいた者も少なくなかったため、受像機の普及に大きな役割を果たしたと考えられます。
メディアの技術史においては、しばしば「アマチュア」の存在が注目されます。ラジオの黎明期は言うまでもなく、コンピュータやネットワークの発展においても、マイコン文化やハッカー文化が重要な役割を果たしてきました。もっとも、電子工学や情報科学の進展にともない、専門家と非専門家が決定的に峻別されていくにしたがい、「アマチュア」の意味は大きく変わっていきます。技術史が「アマチュア」に注目する事由も、時代ごとに異なっていると言えるでしょう。この報告では、二度にわたるテレビジョン受像機の自作ブームを比較することを通して、いわば“技術思想としてのアマチュアリズム”の変容を素描することを目指したいと思います。
【懇親会のご案内】
毎回、教室終了後、懇親会を開いています。手弁当でご報告いただく報告者へのささやかなお礼の意味を持っています。教室では聞けなかった話や質問などの機会でもあります。この懇親会にも、ご参加くださいますようお願いいたします。
【参加費】
教室では、毎回、会場費として100円を集めています。ご協力をお願いいたします。事前に参加申請する必要はありません。直接、会場へお越し下さい。
【会場】
関東学院大学 関内メディアセンター(8階)
M―808会議室
※当日はビルの正面入り口が閉まっています。
夜間通用口をご利用ください。
http://univ.kanto-gakuin.ac.jp/modules/media7/
【場所】
横浜市中区太田町2-23
【最寄り駅】
みなとみらい線日本大通り駅1番出口より徒歩5分
みなとみらい線馬車道駅5番出口より徒歩5分
JR関内駅北口より徒歩5分
地下鉄関内駅1番出口より徒歩5分
第16期・新風俗学教室第6回開催のお知らせ | 2007/07/16 |
【日時】2013年3月30日(土)
【テーマ】「着物趣味の成立」
【報告者】三橋順子(都留文科大学・明治大学非常勤講師)
【報告要旨】
本来、日常の生活衣料であり、洋装化が進んだ戦後においても時と場を限定しながら衣料として機能していた「着物」(和装)の世界に、2000年頃から大きな変化が現れる。それは「着物」の趣味化である。「着物趣味」は戦後の和装世界で形成された様々な規範を超越しながら、ある種のコスチューム・プレイとして新たな展開をみせる。この報告では、着物趣味の世界とその成立過程をたどってみたい。
【懇親会のご案内】
毎回、教室終了後、懇親会を開いています。
手弁当でご報告いただく報告者へのささやかなお礼の意味を持っています。教室では聞けなかった話や質問などの機会でもあります。この懇親会にも、ご参加くださいますようお願いいたします。
【参加費】
教室では、毎回、会場費として100円を集めています。
ご協力をお願いいたします。事前に参加申請する必要はありません。直接、会場へお越し下さい。
【会場】成蹊大学丸の内サテライトオフィス
【場所】千代田区丸の内3-2-3
富士ビル4階(丸の内仲通りに面する)412室
http://goo.gl/rDX9X(成蹊大学ホームページ)
【最寄り駅】
JR東京駅丸の内口(徒歩約5分)、同有楽町駅北口(徒歩約3分)、東京メトロ丸の内線東京駅(徒歩約5分)、同有楽町線有楽町駅A1番出口(徒歩約1分)、同千代田線二重橋駅1番出口(徒歩約1分)、同日比谷線日比谷駅A3番出口(徒歩約2分)
第16期・新風俗学教室第5回開催のお知らせ | 2007/07/16 |
【テーマ】「趣味としての韓国歴史ドラマ
―知られざる韓流ブームの担い手」
【報告者】市川孝一
【司会】中江桂子
【コーディネイター】神野由紀
【報告要旨】
2000年代の前半に、一大「冬ソナ」ブームがあったことは、だれでも知っている。そして、2000年代後半からは、K-POPが流行した。前者のファンは言うまでもなく「冬ソナおばさん」(=中高年女性)、後者のファンは10代20代の若いい女性たちである。
実は、この二つの間にあまり知られていないもう一つの韓流ブームが存在する。それが〝韓国歴史ドラマブーム″である。このブームの担い手の中心は、中高年男性なのである。そして、何を隠そうわたくしもそうしたファンの一人である。
いずれは、ちゃんとした研究対象として分析しなければならないと思っているが、いままではただ面白いから見てきただけである。したがって、今の段階ではあくまでも趣味のレベルにすぎない。一愛好家として、その趣味を皆さんに披露することが、今できることである。
今回の発表のポイントは一言で言うと、〝「宮廷女官チャングムの誓い」は、「冬ソナ」の10倍面白く、一連の本格派歴史ドラマは「チャングム」よりさらに10倍面白い″――つまり「冬ソナ」より100倍面白いということだ! この魅力の一端を伝えることが出来たらと考えている。
【懇親会のご案内】
毎回、教室終了後、懇親会を開いています。
手弁当でご報告いただく報告者へのささやかなお礼の意味を持っています。教室では聞けなかった話や質問などの機会でもあります。この懇親会にも、ご参加くださいますようお願いいたします。
【参加費】
教室では、毎回、会場費として100円を集めています。
ご協力をお願いいたします。事前に参加申請する必要はありません。直接、会場へお越し下さい。
【会場】成蹊大学丸の内サテライトオフィス
【場所】千代田区丸の内3-2-3
富士ビル4階(丸の内仲通りに面する)412室
http://goo.gl/rDX9X(成蹊大学ホームページ)
【最寄り駅】
JR東京駅丸の内口(徒歩約5分)、同有楽町駅北口(徒歩約3分)、東京メトロ丸の内線東京駅(徒歩約5分)、同有楽町線有楽町駅A1番出口(徒歩約1分)、同千代田線二重橋駅1番出口(徒歩約1分)、同日比谷線日比谷駅A3番出口(徒歩約2分)
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