第16期・新風俗学教室第2回開催のお知らせ 2007/07/16
年間テーマ「趣味の風俗」

【日時】2012年5月26日(土)午後3時~午後6時

【テーマ】
 「消費文化における趣味
  ― 郷土玩具趣味の興隆を考える」

【報告者】
 神野由紀

【司会】
 中江桂子

【コーディネーター】
 加藤裕康


【報告要旨】
 近代初期、百貨店を舞台に新しい消費文化が形成され、商品の研究機関を介して、良い趣味はすべて購入すべき百貨店の商品に置き換えられていきました。

 しかし、当時の百貨店の商品開発のための研究会には、多くの異質な分子が入り込んでいました。彼らの多くは江戸の文化を愛好し、とりわけ後に「郷土玩具」と呼ばれる古い玩具の収集趣味に没頭していました。当時の三越の研究会や販売商品を詳しく調べていくと、彼らの古物趣味の影響力の大きさが浮かび上がってきます。その影響は、後に続くモダンデザイナーに至るまで広範に及びます。

 趣味の本質のひとつに ある事柄に執着してモノや知識を収集し、他の人が知らないようなことを集めては、それを見せ合って喜ぶという「好事家」の世界があります。今日のオタクに至るマニアックな趣味の系譜について、郷土玩具趣味を例にとって近代初期に遡り、考えてみたいと思います。


【報告者へのお礼を兼ねた懇親会のご案内】
 毎回、教室終了後、懇親会を開いています。
 手弁当でご報告いただく報告者へのささやかなお礼の意味を持っています。教室では聞けなかった話や質問などの機会でもあります。この懇親会にも、ご参加くださいますようお願いいたします。

【参加費】
 教室では、毎回、会場費として100円を集めています。
 ご協力をお願いいたします。事前に参加申請する必要はありません。直接、会場へお越し下さい。

【会場】
 成蹊大学丸の内サテライトオフィス
 
【場所】
 千代田区丸の内3-2-3 富士ビル4階
 (丸の内仲通りに面する)412室

【最寄り駅】
 JR東京駅丸の内口(徒歩約5分)、同有楽町駅北口(徒歩約3分)、東京メトロ丸の内線東京駅(徒歩約5分)、同有楽町線有楽町駅A1番出口(徒歩約1分)、同千代田線二重橋駅1番出口(徒歩約1分)、同日比谷線日比谷駅A3番出口(徒歩約2分)

 

 

第16期・新風俗学教室第1回開催のお知らせ 2007/07/16
■年間テーマ「趣味の風俗」

 現代風俗研究会東京の会では、今年から新メンバーで研究会(新風俗学教室)を運営していくことになりました。これまで事務局、幹事として運営してきた市川孝一さん、小林多寿子さん、常見耕平さん、針谷順子さんに代わりまして、加藤裕康、神野由紀、中江桂子の三人でひとまず研究会をスタートさせていきます。

 これまでと同様、みなさまと一緒に、ゆるやかにつながりあって、楽しい会にしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 ご報告のご希望も随時受け付けています。会場でのお申し出をお待ちしています。


※前事務局から名簿を引き継ぎ、メール差し上げました。今後、東京の会の名簿から削除を希望される方は、大変お手数おかけいたしますが、以下のメールにその旨を記載しご返信くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。(加藤裕康)


【日時】
 2012年3月3日(土)、午後3時~午後6時

【テーマ】
 若者論とオタク論の系譜


【報告者】
 加藤裕康


【司会】
 神野由紀


【コーディネーター】
 中江桂子


【報告要旨】
 「若者」に注目が集まるようになったのは、1960年代から70年代にかけてのことでした。大人への仲間入りをする前段階に留まる若者は、時に奇異な存在として見られてきましたが、時代の変遷とともに若者に対する理解の仕方も変化していきます。消費社会、情報社会が浸透する中で、若者は多様なメディアや趣味を通じて他者と関係を結ぶようになりますが、その反面、「オタク」という言葉が生み出されたように他者との関係を回避する態度も顕著になったと言われます。

 本報告では、若者論とオタク論の歴史的流れを俯瞰しつつ、若者・オタクがどのように語られてきたのかを整理し考察を加えていきたいと思います。


【報告者へのお礼を兼ねた懇親会のご案内】
 毎回、教室終了後、懇親会を開いています。

 手弁当でご報告いただく報告者へのささやかなお礼の意味を持っています。教室では聞けなかった話や質問などの機会でもあります。この懇親会にも、ご参加くださいますようお願いいたします。


【参加費】
 教室では、毎回、会場費・資料代・茶菓子代として会員100円、一般500円を集めています。

 ご協力をお願いいたします。事前に参加申請する必要はありません。直接、会場へお越し下さい。


【会場】
 成蹊大学丸の内サテライトオフィス


【場所】
 千代田区丸の内3-2-3 富士ビル4階
 (丸の内仲通りに面する)412室
 http://goo.gl/rDX9X(成蹊大学ホームページ)

 

 

第15期・新風俗学教室第7回 2007/07/16
【日時】
 2010年6月26日(土)午後3~6時

【会場】
 明治大学駿河台キャンパス研究棟3階 第10会議室
(会場への道筋などは末尾に記載しています)


【テーマ】
「都市生活者の居場所―地域に繋がりを求める勤労男性たち―」


【報告者】
神野郁也さん(神野アーキテクト主宰)


【報告要旨】
 近年、定年後の勤労男性の地域での居場所が問題になっています。男性退職者が妻にまとわりつく「濡れ落ち葉」と揶揄される状況は、その現状を示しています。行政からもさまざまな取り組みが行われていますが、彼らには参加への契機が見つけられないのが現実のようです。その一因として、若いうちから地域における繋がりなど、仕事以外の人間関係を構築してこなかったことは言うまでもありません。

 一方、ある勤労男性たちは、これまでのような会社の同僚との繋がりとは異なる、新たな居場所を求めるようになってきています。彼らはそのコミュニティとして、これまで帰属意識を持っていなかったはずの居住地域に眼を向けています。この代表的な事例「おやじの会」について、その活動を紹介しながら、男性の居場所をめぐる新しい意識について考えたいと思います。(文責:神野郁也)


【報告者へのお礼を兼ねた懇親会のご案内】
毎回、教室終了後、懇親の機会を持っています。

これは、手弁当でご報告いただく報告者へのささやかなお礼の意味を持っています。教室では聞けなかった話や質問などの機会でもあります。この懇親会にも、ご参加くださるようお願いいたします。


【会場費のこと】
教室では、毎回、一人100円の会場を集めています。
これを貯めておいて、会場費が必要なときに支払うことにしようという算段です。ご協力をお願いします。


【明治大学研究棟4階「第10会議室」への道筋】
明大通りに面した「明治大学リバティータワー(23階建て高層建築)」正面玄関から入ってください。正面右手のエスカレーターで上階へ、さらに左手の上りエスカレーターを乗り継いでください。二つ目のエスカレーターを降りてすぐ右手に、研究棟へのブリッジ(建物をつなぐ橋)へのドアがあります。ブリッジを渡ると、そこが研究棟の会議室フロアーになります。なお、明治大学研究棟というのは、上記リバティータワーの裏手にある建物です。

 

 

第6回風俗学教室 2007/07/16
【日時】
 2010年5月29日(土)午後3~6時

【会場】
 明治大学駿河台キャンパス研究棟4階 第3会議室
(会場への道筋などは末尾に記載しています)


【テーマ(第7回教室と入れ替え)】
「パーソナル・ネットワークから見た子育て―都心・郊外・村落の比較―」
【報告者】
 立山徳子さん(関東学院大学)


(以下の予告内容は6月26日開催の第7回教室と入れ替わりました)

【テーマ】
「都市生活者の居場所―地域に繋がりを求める勤労男性たち―」


【報告者】
神野郁也さん(神野アーキテクト主宰)





【報告要旨】
 近年、定年後の勤労男性の地域での居場所が問題になっています。男性退職者が妻にまとわりつく「濡れ落ち葉」と揶揄される状況は、その現状を示しています。行政からもさまざまな取り組みが行われていますが、彼らには参加への契機が見つけられないのが現実のようです。その一因として、若いうちから地域における繋がりなど、仕事以外の人間関係を構築してこなかったことは言うまでもありません。

 一方、ある勤労男性たちは、これまでのような会社の同僚との繋がりとは異なる、新たな居場所を求めるようになってきています。彼らはそのコミュニティとして、これまで帰属意識を持っていなかったはずの居住地域に眼を向けています。この代表的な事例「おやじの会」について、その活動を紹介しながら、男性の居場所をめぐる新しい意識について考えたいと思います。(文責:神野郁也)


【報告者へのお礼を兼ねた懇親会のご案内】
毎回、教室終了後、懇親の機会を持っています。

これは、手弁当でご報告いただく報告者へのささやかなお礼の意味を持っています。教室では聞けなかった話や質問などの機会でもあります。この懇親会にも、ご参加くださるようお願いいたします。


【会場費のこと】
教室では、毎回、一人100円の会場を集めています。
これを貯めておいて、会場費が必要なときに支払うことにしようという算段です。ご協力をお願いします。


【明治大学研究棟4階「第3会議室」への道筋】
明大通りに面した「明治大学リバティータワー(23階建て高層建築)」正面玄関から入ってください。正面右手のエスカレーターで上階へ、さらに左手の上りエスカレーターを乗り継いでください。二つ目のエスカレーターを降りてすぐ右手に、研究棟へのブリッジ(建物をつなぐ橋)へのドアがあります。ブリッジを渡ると、そこが研究棟の会議室フロアーになります。第3会議室は、受付右側の廊下を進んだ奥になります。

なお、明治大学研究棟というのは、上記リバティータワーの裏手にある建物です。


【第7回風俗学教室の予告】
【日時】
 2010年6月26日(土)午後3時から

 

 

第15期「居場所─空間の風俗・都市の風俗」 第5回 2007/07/16
さて、次回の教室は、3月20日です。少し間が開くことになります。

1月から3月前半まで、どうしても都合のよい土曜日がとれませんでした。各大学の入試関連業務や、会場である明治大学の都合とが重なった結果です。ご了解ください。

当日、会場となる会議室などの情報は、後日あらためてご案内いたします。多くの方のご参加をお待ちしています。


【テーマ】
 「ライブ空間」を考える

【報告者】
 佐藤生実さん(東京経済大学大学院)
 宮入恭平さん(東京経済大学大学院)

【日時】
 2010年3月20日(土)午後3~6時

【会場】
 明治大学駿河台キャンパス研究棟(使用会議室は未定)

【報告要旨】
 近年、音楽イベント(野外フェス)は盛況で、なかには10万人を超える観衆を動員するものさえあります。その一方で、ライブハウスやクラブといった、わたしたちの身近にある音楽空間は、かつての盛り上がりを失い、仲間同士の場や、「ノスタルジア」を喚起する場として利用される傾向にあります。フェスとは異なり、私たちのすぐそこで日常的に音楽が提供される空間ーライブハウスやクラブ(「ライブ空間」)は、人びとが音楽を楽しもうとするときに、魅力あるものではなくなっているのでしょうか。そもそも、日本において「ライブ空間」とはどのような意味を持っていた(いる)のでしょうか。本報告では、日本におけるライブハウスやクラブの変遷をたどり、さらには海外との比較をとおして、現在の「ライブ空間」のあり方について考えます。


■追伸
 参考までに文献紹介です。
 宮入恭平著『ライブハウスの文化論』青弓社、2008年。1680円

 


■過去ログ

 

 

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